徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)10月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1411 2面

病気のはなし136
今冬は同時流行に警戒
インフルエンザと新型コロナ

インフルエンザが増加傾向にある。国立感染症研究所のインフルエンザ流行レベルマップによると、10月4日現在、全国の保健所管轄区域のうち九州や九州寄りの四国・中国地方、首都圏の13カ所(10都道府県)で警報レベルに到達。10月2日からの1週間では全国の小中高、保育園・幼稚園の1,857クラスで学級閉鎖となり、これから本格的な秋・冬のインフルエンザシーズンに向けて、さらに感染は拡大していくとの予測が出ている。

この拡大に備え、厚生労働省は約6,200万人分のインフルエンザワクチンを供給予定だ。ただ、新型コロナ感染症流行にともなう感染対策で、これまでインフルエンザの感染も抑えられてきたため、数年にわたりインフルエンザワクチンを接種してこなかった人が多く、今期はそのぶん、接種者が増えると予測される。こうしたことから、厚労省は必要な人が接種できるよう、10月1日から25日までは、まず65歳以上の高齢者に接種を呼びかけ、それ以外の人は10月26日以降に接種するよう協力を要請。

新型コロナ感染症の感染者数は8月下旬にピークを迎えた後、下落しているが、時期は多少ずれるものの、例年、秋・冬に増加する傾向にあるため、今冬はインフルエンザとコロナの同時流行が否定できず、引き続きワクチン接種を含めた感染対策が大切だ。

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