
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)10月10日 火曜日 徳洲新聞 NO.1410 2面

一般的に、生後2週間ほどで臍の緒は取れ、その穴は自然にふさがるが、まれに穴が閉じず、そこから腸の一部が出てきてしまうことがある。これを臍ヘルニア(通称:でべそ)と言い、多くの場合、放っておいても1歳くらいまでに収まる。しかし、なかには臍がどんどん大きくなり、仮にその後、穴が閉じても臍の拡大にともない伸びた皮膚が元に戻らなくなるケースがある。
かつては10円玉を臍ヘルニアの上に貼り付けるなどの民間療法があったが、「皮膚がかぶれたり感染したりするわりに効果が薄く、おすすめできません」と湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の鈴木孝明・小児外科部長。とはいえ放置すると、いったん広がってしまった臍の皮膚をきれいに整える手術は難しいため、子どもが思春期になってから悩まないよう、同院では感染に配慮した皮膚保護材と防水テープを用いた圧迫療法を推奨している。
同治療法は自然治癒を促進するもので、「この治療法で100%治るわけではありませんし、やらなくても治るかもしれません。ただ、臍の拡大予防につながりますし、仮に臍が自然に戻らなくても、この方法を用いた後だと形成手術がやりやすくなります」と鈴木部長は意義を説明。身体に負担のかかる治療法でもないため、「子どもに臍ヘルニアを見つけたら、治療できる病院に相談してみてください」と鈴木部長は呼びかける。