
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)09月19日 火曜日 徳洲新聞 NO.1407 4面
一般社団法人徳洲会(社徳)の大坪まゆ美・医療安全・質管理部長(徳洲会医療安全管理部会長)は、第25回日本医療マネジメント学会学術総会で「徳洲会グループ67施設の転倒転落率の集計と地域的傾向」と題し発表。グループの転倒・転落発生率が日本病院会(日病)のQI (質を表す指標)プロジェクト(全国300超の病院が参加)の結果よりも低いことなどを報告した。
発表する大坪部長
大坪部長はグループの医療安全管理部会について説明した後、今回、部会で取り組んだ入院患者さんの転倒・転落に関する研究結果について解説。2016年4月~23年3月まで7年間のデータをもとにグループ全体の転倒・転落発生率を、日病が行っている QIプロジェクトの集計規定に準じ算出した。対象は67病院。
平均の転倒・転落発生率の年次推移を示し、日病QIよりも低いことを強調した。21年度は日病QIが2.82%だったのに対し、徳洲会は2.53%。大坪部長は徳洲会が22年度は2.45%と、さらに0.08%下げたこともアピール。「転倒・転落によるレベル2(軽度)以上の損傷発生率」の平均年次推移も示し、おおむね日病QIを下回っていたことを報告した。
各発生率が極端に増加に転じていない理由として、①グループ統一の「転倒・転落防止対策手順書」(現在、第4版)がある、②部会内の転倒・転落ワーキンググループ(WG)が中心になり適宜、改定、③同WGのメンバーを全国から選出――の3点を提示。これらにより「高い関心がグループ内で維持され、転倒・転落の防止につながっていると言えるでしょう」と説いた。
閉会後、座長の推薦などを受け、この取り組みについて同会の会誌に寄稿することが決定。大坪部長は「部会メンバーをはじめ職員一人ひとりの努力が実を結んでいることがわかり、感無量です。今後も患者さんのために精進します」と言葉に力を込めた。徳洲会は計19演題を発表した。