徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)09月19日 火曜日 徳洲新聞 NO.1407 3面

日本人間ドック学会
徳洲会が7演題発表
現場視点の知見共有

第64回日本人間ドック学会学術大会が9月1日から2日間、群馬県で開かれた。テーマは「人生100年時代を支える予防医療の進歩」。徳洲会グループは医師、保健師、事務職員らが7演題を発表した。ワークショップと一般演題を中心に紹介する。

子宮頸がん検診の最新情報をテーマに発表する佐々木部長

ワークショップでは、千葉徳洲会病院の佐々木寛・婦人科部長が「子宮頸がん検診の最新情報」をテーマに発表した。

子宮頸がん検診に用いる検査法は通常、細胞診単独法(20~69歳、2年に1回)が用いられるが、2020年に国立がん研究センターが発表した「有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン」では、HPV(ヒトパピローマウイルス)検査単独法(30~60歳、5年に1回)も推奨度Aとされた。

佐々木部長は、こうした背景をベースに厚生労働省で現在、子宮頸がん検診でのHPV検査単独法の導入が議論され始めていることに言及。「関係者からとまどう声も聞こえますが、議論の対象となる検診は市区町村が行う住民検診であって、職域でのがん検診などではありません」と説明した。

また、細胞診より対象年齢の幅が小さく検査を受ける間隔が長いことから、がんを見落とす可能性を示唆。「安易にHPV単独検診を導入することは、すすめません」と強調し、「むしろ細胞診で要精密検査となった方全員が精密検査を受けることが急務です」と指摘した。

一般演題は3演題の発表があった。

武蔵野徳洲会病院(東京都)の大山香代・健康管理センター職員は、「新型コロナ感染症の5類感染症移行に伴う生活改善意欲の実際と今後の指導方針」と題し発表。特定健診受診者に対し、新型コロナの流行にともなう生活習慣の変化を調査したところ、流行後は間食の増加や、男性では運動機会、女性では睡眠時間に減少傾向がうかがえた。また、女性は男性よりも5類移行に対して「不安」との回答が多く見られた。

大山職員は「不安感により、睡眠不足が引き起こされることも考えられます。運動や食事量の確認に加え、睡眠の質にも配慮した指導が重要です」とまとめた。

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の齋藤奈々・予防医学センター副主任は「新たな施設環境における健診組織運営上の良質なサービス提供への取組み」がテーマ。

健診受診者へのアンケート調査で、回答や集計の容易性からWEBを活用。「食事を待つ間など、ちょっとした空き時間に回答していただけるよう促すことで、回答率が向上しました」と工夫を紹介するとともに、回答の集計が容易になったぶん、分析に時間をかけ、職員間のコミュニケーションが深まった点もアピールした。

「健康組織特有のインシデント・アクシデント報告の熟思~『レベル0の発見』を目指して~」と題し発表したのは、同院の杉崎元紀・予防医学センター主任。

インシデント(ヒヤリハット)が発生しそうな状態を「レベル0」とし、レベル0の詳細を記録・共有した。結果、患者さんへの対応が一層丁寧になったことなどを説明。レベル0の発見を増やす重要性を指摘した。

ポスター関連の発表は次のとおり。【ポスタープレゼンテーション】▼寺田亜美・湘南鎌倉病院予防医学センター職員「地域医療への貢献を目的とした当施設の積極的な情報発信について」【ポスター発表】▼秦芽里・湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)人間ドック健診センター職員(保健師)「当人間ドック健診センターの女性受診者における子宮筋腫の疫学的調査-第2報」▼宮川可奈子・湘南鎌倉病院予防医学センター職員「ドック受診後のアンケート調査回答率向上への取組みと食を通じた予防医療への動機付け」

PAGE TOP

PAGE TOP