徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)09月04日 月曜日 徳洲新聞 NO.1405 1面

「徳洲会 国際心臓血管セミナーin葉山」
国内外で活躍する心臓治療に携わる医師が参集
徳洲会グループ創立50周年を記念し開催

医療法人徳洲会(医徳)は9月16日から2日間、湘南国際村センター(神奈川県)で「徳洲会国際心臓血管セミナーin葉山」を開催する。徳洲会創立50周年を記念したイベントで、心臓血管治療に関する国際セミナー主催は法人として初の試み。主催者は東上震一理事長、実行委員長は大橋壯樹・副理事長(名古屋徳洲会総合病院総長)、会長は浅井徹・湘南鎌倉総合病院(神奈川県)心臓血管外科統括部長兼病院長補佐が務める。メインテーマは「Beyond the boundary toward the new stage!」(境界を越えて、新たなステージへ!)。10の国と地域から心臓血管領域で活躍する医師らが多彩なテーマで演題を発表する。現地+WEBによるハイブリッド形式で開催。

湘南国際村センターで16日から

「心臓血管治療の今後を考える場にしたい」と浅井・統括部長(セミナー会長)

セミナーは徳洲会創立50周年を記念し、徳洲会が主催する初の心臓血管治療に関する国際セミナー。国内外問わず心臓血管治療に携わる医師の交流と関係強化、診療能力の向上、徳洲会グループの枠を越えた医療機関との連携拡大が目的。

会長を務める浅井・統括部長は「メインテーマに『境界を越えて』とあるように、国や学会、徳洲会という枠組みを越え、心臓血管治療において我々は今どこにいるのかを広く議論していただき、心臓血管治療の今後のビジョンを考えるきっかけにしたいです」と意気込む。

会場となる湘南国際村センター

また、同セミナーは東上理事長が主催者、大橋・副理事長が実行委員長を務め、徳洲会病院の心臓血管外科や循環器内科などの医師64人がアドバイザーに名を連ねている。

プログラムはセッション1「Cardiovascular Disease:Current and Future」(心臓血管疾患:現状と未来)、セッション2「Advanced Surgery in Aortic Disease」(先進的大動脈疾患手術)、セッション3「Cutting Edge Specialized Robotic Surgery」(最先端ロボット補助手術)、セッション4「Advanced Valve Repair And Challenge」(先進的弁形成術と挑戦)、セッション5「Latest Coronary Artery Disease Therapy」(最新の冠動脈疾患治療)の5つ。

↑参加申し込みは、こちらから!

合計28演題を米国、タイ、中国に加え、徳洲会が積極的に医療協力を進めているモンゴルやインドネシアなど10の国と地域の医師らが発表する。徳洲会グループも9演題を発表する予定だ。

「国際的に知られる心臓血管治療の医師や近年、治療技術が著しく進歩しているアジア各国の代表的な医師にも登壇いただきます」(浅井・統括部長)

会場は湘南国際村センター。同センターが位置する神奈川県三浦郡葉山町は、かつて葉山ハートセンターの呼びかけで、国内の徳洲会内外の心臓血管外科医師らが参集し研鑽した「葉山ハートセミナー」の開催地だ。浅井・統括部長は「徳洲会の心臓血管治療にとってシンボリックな場所と聞いています。長年、徳洲会で心臓血管治療に携わってきた東上理事長や大橋・副理事長のご尽力のおかげで、葉山という縁ある地での開催に至ったことに、あらためて感謝申し上げます」と目を細める。

各セッションは並行して行わず、1演題ずつ発表する。同時通訳付き。浅井・統括部長は「心臓血管治療にかかわる医師はもちろん、コメディカルや学生など関心のある方は誰でも参加できます」とピーアールしている。

セミナー開催は徳洲会の誇り 実りある教育的な討論を期待

東上震一理事長(主催者)

心臓血管領域に関する大規模なミーティングを開催するのは10数年ぶりで、諸外国の先生方をお招きして、この葉山の地で開くことができ、感慨深い思いを抱いています。

日本の有名な保養地のひとつであり、皇室の御用邸がある葉山に、レンガ造りで瀟洒な佇まいの葉山ハートセンターが開院したのは2000年5月のことでした。当時、心臓外科は徳田虎雄理事長(現・名誉理事長)自らが直轄する診療科として力を入れていた部門でした。

日本で初めて左室縮小手術(当時はバチスタ手術)を導入し、それが保険収載され定型手術となる端緒をつくったのは、徳洲会の業績であります(湘南鎌倉総合病院で実施)。モナコ公国のモナコハートセンターを擬して、「世界最高水準の心臓施設をつくる」と言われた意気軒高たる徳田・名誉理事長の言葉を思い出します。

このたび、循環器領域の最新の知見・課題について、国内外の先生方をご招待し、有意義な議論を行うセミナーを開催できることは、徳洲会の大いなる誇りでもあります。各セッションで、実りある教育的な討論が行われることを望みます。同時に、集まっていただいた皆様が、これを機会に親睦を深められ、このセミナーにまた参加したいと思っていただければ、主催者として望外の喜びです。葉山の国際心臓血管セミナーを十分お楽しみください。ご参加をお待ちしております。

心臓血管治療を長年牽引 徳洲会の役割と謝意示す

大橋壯樹・副理事長(実行委員長)

徳洲会国際心臓血管セミナーin葉山を、湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の浅井徹・心臓血管外科統括部長兼病院長補佐が会長となり、開催することになりました。私も実行委員長としてサポートします。

徳洲会グループにとって今年は設立50周年に当たります。これまで「断らない救急」を徹底してきたなかで、心筋梗塞や心不全など心臓血管疾患を多く診てきました。日本循環器学会によると、2021年に行われた国内の心臓外科手術件数は年間約7万3,000件。これに対し徳洲会グループ病院では心臓外科の開胸手術を計3,000件実施しており、開胸手術だけで全国の4%程度を徳洲会が実施していることになります。

日本の心臓血管治療を質・量ともにリードしてきたと言っても過言ではありません。今回のセミナーは徳洲会が心臓血管治療で果たしてきた役割をあらためて伝える場にしたいです。

また、一医療法人が、このような国際セミナーを開催するのは珍しいことです。最新の知見を得られる場の提供というかたちで、長年にわたり徳洲会をサポートしていただいた地域の医療機関の方々に感謝の意を示したいと思います。国内外の医師らが心臓血管治療についてバラエティー豊かな講演を行うことを予定しています。ぜひ、ご参加いただき、日々の診療のヒントにつなげていただくことができれば幸いです。

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