徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)08月07日 月曜日 徳洲新聞 NO.1401 1面

白根病院
夜間救急や透析体制強化
地域の医療ニーズに積極対応

「必要な機能をアップデートする」と石川院長

白根徳洲会病院(山梨県)は救急と透析の受け入れ体制を強化した。

救急については、救急搬送されてきた患者さんを受け入れる急性期病棟を改修し、9床から15床に増床。個室も2室から6室に増設した。目的は夜間救急の受け入れ体制の拡充。これまでは同病棟が満床時に救急を受け入れる場合、同病棟の患者さんに一時的にほかの一般病床に移動してもらい、病床を確保するといった対応を行っていた。増床により、とくに夜間救急の受け入れ件数が増加した。

改修後の急性期病棟は、床の色なども暖色に変え心地良い空間に

「患者さんの移動なども減り、患者さんはもちろん、一般病床の看護師の負担軽減にもつながっています」と岡谷まど香・看護師長。個室そのものも強化。増設した2室のうち1室は隔離用の陰圧室、もう1室は血液透析が可能なタイプとし、感染症への対応体制を整えた。

透析については、30床から36床に増床。近隣の診療所で透析を受けていた患者さんが高齢のため通院が困難になり、同院で入院透析を受けるケースが増えてきたことから対策を講じた。「当院は回復期リハビリテーション病棟を擁し、透析をしながらリハビリができます。このような医療機関は近隣に少なく、さらなる需要増も見込まれます」(古屋佳子・看護師長)。

今後も同院は地域ニーズに応じて機能強化を図る方針。対応できる医療機関が少ない重症多発外傷への対応を視野に入れている。そのために、石川真院長は整形外科の強化を構想。「地域にどのような医療ニーズがあるかを把握し、必要な機能をアップデートし続けていきます」と意欲的だ。

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