徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)07月31日 月曜日 徳洲新聞 NO.1400 3面
坐禅を通じ親になるための心構えがより深まる
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)産婦人科が開催している妊婦さんを対象とした「マタニティ坐禅」が好評だ。お産への準備の一環として、妊婦さんが体内に意識を向けたり、ゆったりとした呼吸で心を整えたりするのが狙い。同会は鎌倉市の建長寺で開かれ、2017年の立ち上げ以来、通算13回、延べ266人(うち妊婦さん113人、家族32人)が参加している。
直近では4月21日と7月11日に開催した。はじめに建長寺の境内を見学。その後、参加者は坐禅の作法や心構えなど説明を受け、方丈(龍王殿)で1時間ほど坐禅を組んだ。
同院の井上裕美・副院長兼産婦人科主任部長は「鎌倉の地に根差す坐禅と、マインドフルネス(今起きている経験に注意を向ける心理的な過程)には共通点が多い。坐禅は自然のなかに存在する人間性を、できる限り取り戻すためのひとつの手段です。坐禅を通じて親になることの自覚や自信といった心構えが、より深まると思います」とアピール。