徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)07月31日 月曜日 徳洲新聞 NO.1400 3面

与論病院
15年ぶりにTCLS
救命処置の基本を習得

修了証を手に笑顔の参加者 除細動器で蘇生のトレーニングを行う高杉院長

与論徳洲会病院(鹿児島県)は7月8日から2日間、TCLS(徳洲会二次救命処置)コースを開いた。同コースは科学的根拠に基づいた心肺蘇生法の習得を目的に、徳洲会グループ病院で順次開催。2006年からは日本救急医学会の認定ICLS(二次救命処置)コースとして実施している。同院では08年以来、15年ぶりの開催。同院を中心に島外から大隅鹿屋病院(鹿児島県)、中部徳洲会病院(沖縄県)が参加。グループ外では与論島の介護老人保健施設が参加し、合計18人が受講した。

初日は一次救命処置や二次救命処置に関する講義をはじめ、気道管理、CPR(心肺蘇生法)の手順・方法、医薬品、AED(自動体外式除細動器)、モニター付き除細動器の正しい使い方、経皮ペーシング、心電図の読み方を実際の機器や高機能トレーニング用シミュレーターを用いて実技講習を行った。2日目は不整脈に関する講義後、筆記と実技の試験を実施。全員が合格した。

修了証を受け取った与論病院の高杉香志也院長は、開催理由について「当院にとって心肺蘇生が必要なケースは、年間通じて決して多くありませんが、確実にあるニーズです。心肺蘇生のガイドラインなども5年ごとに改訂されますし、最新の知識・技術を学びたかったのです」と説明。「実際に受講してみて、忘れかけていることや大事なことを再確認できました。何より、いろいろなスタッフが意思統一して行う大切さを、あらためて実感しました。当院以外のスタッフも受講し、お互いに刺激を受けたと思います」と振り返った。

同院は、今後も定期的に救命処置に関する講習を開く意向。高杉院長は「スタッフ一人ひとりが島外で受講するとなると負担が大きい。徳洲会グループのスケールメリットを生かし、小規模でも年1回は当院で開催したいです」と意欲的だ。

PAGE TOP

PAGE TOP