徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)07月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1398 2面
老健おきなわ徳洲苑は、入院することなく継続してリハビリできる体制を構築
介護老人保健施設(老健)おきなわ徳洲苑(沖縄県)、老健あいの郷(埼玉県)、老健八尾徳洲苑(大阪府)は、「超強化型」を堅持、充実したリハビリテーションなどで入所者さんの早期在宅復帰を支援している。これは在宅復帰・在宅療養支援、地域貢献活動など「指標」や「評価項目」のクリア状況によって5つに分類される老健の類型のひとつ。「超強化型」の要件が最も厳しい。コロナ禍となり、徳洲会を含め全国の老健は感染予防の観点から、利用者さんの入退所、地域活動などが制限。2020年度と21年度の比較では、全類型で入所利用率が低下しているという指摘もあるなか、3老健は努力を重ね、18年の類型変更以降、「超強化型」を維持し続けている。
入所者さんの在宅復帰について、頻繁に打ち合わせる老健あいの郷
八尾病院を訪れ、病院職員と打ち合わせる老健八尾徳洲苑のスタッフ
その理由として、老健おきなわ徳洲苑の伊波恵子事務長は「医療依存度の高い入所者さんへの対応力を強化し、入院による空床を減らしたこと」を挙げる。リハビリなども中断せず、「早期在宅復帰につながっています」と、ジョンソン美智子・看護師長は説明。関連病院の中部徳洲会病院(沖縄県)から医療依存度の高い方を積極的に受け入れている。老健あいの郷の白石学・相談部門主任(支援相談員)は、職員による合同会議をポイントに挙げ、「多職種で週に1度以上行います。職員全体で入所者さんの状態や、ご家族の情報を詳細かつタイムラグを最小限に共有でき、早期在宅復帰につながっています」と明かす。コロナ禍でも在宅復帰率は56%強をキープ。関連病院の羽生総合病院(埼玉県)とも連携し、感染対策のマニュアル整備などを行い、安心してリハビリできる環境を整えた。老健八尾徳洲苑では関連病院の八尾徳洲会総合病院(大阪府)を看護師長と支援相談員らが月に2回訪問。週に1度スタッフが同院で勤務し、情報共有を図っている。老健八尾徳洲苑の堺秀紀事務長は「入所につながりそうな患者さんの情報を集めることで、入所直後から状態に合ったリハビリなどが提供できます」と説明。さらに相談から入所まで1週間程度と、スピーディーな対応も徹底。「『断らない介護』を心がけています」と北出眞和・支援相談員副主任。入所相談の増加につながっている。