
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)07月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1398 1面
リニアックの前に放射線治療科スタッフが集合(中央が藤原医長)
吹田徳洲会病院(大阪府)が導入しているリニアック(放射線治療装置)の連続稼働が1,500日超に達し、同装置を販売している医療機器メーカーのバリアン・メディカルシステムズから表彰を受けた。これまで同表彰は全国でも10数施設にとどまっており、徳洲会グループ病院では、強度変調放射線治療(IMRT)を常時提供する高精度放射線治療施設として初。
IMRTは、がんの形状に合わせた照射を行うことにより、周囲の正常組織への影響をできる限り減らす技術で、実施には厳しい施設基準が必要。
藤原聖輝・放射線治療科医長は「適用拡大やガイドライン変更などもあり、放射線治療は年々高度化し、リニアックへの負担も大きくなっています。当院の『TrueBeam STx』は2014年7月導入の初期ロットで、温度管理や扱いが難しいのですが、診療放射線技師の協力やメーカーとの密な連携により、安全で高度な治療が継続的に提供できているのは誇らしく思います」と語気を強める。
放射線治療は通常、数日にわたり分割して行うが、毎日継続して治療しないと根治性にかかわる。リニアックの故障により治療が滞ると、患者さんの不利益につながるため、連続稼働は重要だ。枡谷隆史・診療放射線科副技師長(診療放射線技師、医学物理士)は「リニアックの点検は毎朝、毎月、1年ごと、それぞれのチェックポイントを現場のスタッフが分担して行っています。高いレベルで保守できるように、学会・勉強会にも積極的に参加し、学習しています」と強調する。
同院は1月にIMRTを処理するソフトウェアを更新。演算スピードが格段に上がり、治療の質向上につながった。藤原医長は「当院の近くには大学病院も多いのですが、市中病院だからと格差が出ることなく、高度な放射線治療を当たり前の医療として提供できる環境を維持していきます」とアピール。さらに「東洋医学を活用し有害事象を減少させる取り組みを進めています。当院から“世界初”の知見を発表できるように、臨床研究も積極的に行っています」と意欲的だ。