徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)07月10日 月曜日 徳洲新聞 NO.1397 4面

この医療機器ってなぁに?
テーマ 血圧脈波検査装置

血管の狭窄や動脈硬化を評価

血圧脈波(ABI/PWV)検査装置は、主に下肢血管(動脈)の狭窄や閉塞を評価したり、全身の動脈硬化の程度を調べたりするための装置です。両手・両足の血圧を測定するだけで、動脈硬化の有無や程度についてわかる簡便な検査です。

田中 茜 札幌徳洲会病院検査室副主任

ABIはAnkle Brachial Indexの略で、上腕と足首の血圧の比を意味します。正常の場合は足首の血圧のほうが高いのですが、下肢血管に狭窄などがあると血流が低下して血圧が下がり、足首の血圧のほうが低くなることがあります。

一方、PWVはPulse Wave Velocityの略で、心臓の拍動(脈波)が末梢(手や足)まで届く速度を意味します。弾力が失われ血管が硬くなるほど、脈波が伝わる速度は早くなります。こうした原理によって動脈硬化の程度を調べることができます。

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