徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)07月10日 月曜日 徳洲新聞 NO.1397 1面

地域医療の魅力を伝える ⑩
口腔ケア含めリハビリ強化
130年以上も健康支え続ける

館山病院(千葉県)院長 佐藤 猛

房総半島の南端にある当院は、海や山など自然に囲まれた風光明媚な土地にあります。高速道路を使えば羽田空港まで1時間強と交通至便でもあります。

当院は地域の方の寄付によって1891年(明治24年)に開院、130年以上、地域医療を支えています。2005年に徳洲会傘下となり、昨年、新築移転も果たしました。高齢患者さんが多いこともあり、新病院はとくにリハビリテーションを強化。リハビリ室は旧病院の倍の広さを確保し、屋上にはリハビリコースを設けました。

病院の屋上からは夕景の富士山が見える

また、近隣の徳洲会病院や大学病院の協力を受け診療科を増やし、以前にも増して多様なニーズに対応できるようになりました。患者さんから「地元で最期を迎えたい」という声もよく聞かれることから、退院後の在宅生活をサポートするための訪問診療も積極的に展開中です。

患者さんへの対応だけでなく、医師の育成にも力を入れています。当院は回復期を中心としながらも、あらゆる状態の患者さんを一度は受け入れており、医師は自院で対応すべきか、他院に搬送すべきかを見極める力や、幅広い症例に対応できる総合診療力を鍛えられます。

また、研修医の先生には、できるだけ訪問診療に同行してもらっています。診察室の中だけではわからない生活背景やご家族との関係性を知ることができるからで、訪問で得た情報を日々の診療に役立ててほしいと考えています。

来年2月に介護老人保健施設の稼働を予定しており、一層リハビリ機能が充実します。今後、とくに口腔ケアや口腔機能訓練に注力し、誤嚥性肺炎を予防したいと考えています。地域の方の健康を支え続けていく所存です。

PAGE TOP

PAGE TOP