徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)07月10日 月曜日 徳洲新聞 NO.1397 1面
プログラム終了後、全員が修了証を受け取り記念撮影
TMATは6月18日、一般社団法人徳洲会東京本部で、第1回国際(海外)災害医療支援トレーニングコースを開催した。これは、国内災害医療支援トレーニングコースをベースにした海外支援特化型の一日研修コースで、同コースを修了することにより、TMAT隊員として海外被災地への派遣資格を得ることができる。TMATは国際的な災害支援を取り巻く環境の変化と、WHO(世界保健機関)による緊急医療チーム(EMT)認証制度開始に対応するため、新たに同コースを創設した。当日は全国の徳洲会病院から24人の多職種が参加し研鑽を積んだ。
同コースのプログラムは、①海外での災害医療支援の実際、②WHOのEMT認証制度、③国際標準の診療報告システムMDS(Minimum Date Set:患者さんの性別、年齢、症状などを50項目で分類、集計し、各医療チームや各地域の診療統計を見える化)、④TMATが保有する資機材と展開例、⑤海外派遣に必要な個人の準備、⑥机上訓練──で構成。それぞれ、TMAT隊員で講師の當麻俊彦・八尾徳洲会総合病院(大阪府)整形外科部長や栁澤修平・四街道徳洲会病院(千葉県)副看護部長らが講義した。
机上訓練では受講者を4班に分け、2月のトルコ南東部地震被災地で支援にあたったTMATの活動例を課題に、班ごとにディスカッションし、まとめた回答を各班が発表し合った。受講者として参加した長崎北徳洲会病院の鬼塚正成院長は「机上訓練でのトルコ地震に関する課題提示はリアルで、真剣にディスカッションでき、とても有意義でした。機会があれば、自ら一隊員として海外被災地の支援活動に参加したいという思いを強くしました」と感想を語っていた。