
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)06月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1395 4面
A. お答えします。
平松 範彦 和泉市立総合医療センター(大阪府)心臓血管外科部長、三学会構成心臓血管外科専門医 認定機構認定心臓血管外科専門医、日本外科学会専門医、日本脈管学会脈管専門医
身体障害者手帳の交付基準は、身体障害者福祉法に定められており、心臓弁膜症だから認定するというわけではありません。心疾患の場合、心機能の状態が悪く、歩行困難など著しい肢体の不自由がある際、その度合いに応じた等級が認定されます。
ただ、人工弁置換術を施行した方は「生涯にわたり医療の介入が必要」との観点から術後の心機能の程度にかかわらず1級障害者認定となります。これは、手術を受けた方の自立と社会参画を促すためのものであり、1級障害者であるからと言って、手術を受けていない方より心機能が悪いというわけではありません。虚血性心疾患などで3級、4級の認定を受けた方より元気な方もおられます。
注意すべき点として、障害者認定後も身体の状態に変化があれば等級が変わったり、認定がはずれたりする場合があります。手帳の交付は障害者のサポートが目的ですから、日常生活にどの程度の困難があるか、調子の良い時ではなく悪い時を基準に申告すると、適切なサポートを受けることができると思います。