
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)06月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1395 1面
屋久島徳洲会病院(鹿児島県)院長 山本 晃司
当院は、縄文杉で知られる屋久島に立地しています。病院の正面は海、裏手は森と、院内にいながら異なる景色を見ることができ、患者さんや職員のリフレッシュにつながっています。当院が島で唯一、入院可能な医療機関のため、救急から在宅まであらゆる医療ニーズに応えることが求められます。島の水が超軟水であることから便秘の方が多かったり、ムカデやハチなど虫の被害が多く昆虫毒の治療を行ったりするなど、地域特性もあります。
職員企画でトレッキングを実施。秘境の滝とも言われる羽神の滝を目指す
多様な経験のなかには、難しい判断を下す機会も少なくありません。当院は常勤医師が少なく、できることが限られるため、たとえば診療科によっては島外の医療機関への通院を提示することもあります。通院頻度によっては島で生活し続けるのが難しいケースもあり、患者さんにとって最善の選択が何かを、つねに考えています。都市部の病院と比べて制限は多いものの、そのぶん、医療者としての力を高められる環境と自負しています。とくに地域医療研修などで当院を訪れる研修医は、上級医や指導医のサポートを受けながら、短い研修期間であっても医師として、とてもたくましく成長します。
当院は開設から27年目を迎えました。開院以降、高齢人口が増えている状況を考えると、島民の長寿化に少しは貢献できているのではないかと思います。今年度は徳洲会グループのサポートにより、外科診療が4年ぶりに再開、島外搬送も減っています。当院のレベルが島の医療レベルに直結するため、職員一同、つねに医療の質向上に努め、今後もできることを着実に積み上げていきます。