徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)06月19日 月曜日 徳洲新聞 NO.1394 1面

松原病院
大阪府がん拠点病院指定を周知
リーフレット配布や案内表示など工夫

前列左から藤井MSW、古河顧問。後列左から齋藤係長、森看護師、渡邊係長

松原徳洲会病院(大阪府)は、大阪府がん診療連携拠点病院として、がん診療への注力を積極的にアピールしている。同拠点病院は、がん医療の充実のため五大がん(肺、胃、肝、大腸、乳がん)に関し、集学的治療(外科療法と化学療法などふたつ以上の治療法を組み合わせて行う治療)や緩和ケアの提供体制を整備し、一定の診療実績を満たすなど所定の要件をクリアした診療機能をもつ病院を府が指定するというもの。

松原病院は昨年4月に指定を受けたが、コロナ禍で十分認知されていない状況が垣間見られたことから、PR活動に着手した。院内にあるがんセンターは緩和ケアチームと、がん相談支援センター(がんに関する相談支援窓口)などを擁し、同センターの認定がん専門相談員の藤井友紀子MSW(医療ソーシャルワーカー)は「指定から1年経ちましたが、患者さんの来室が予想より少なく、まずは職員を対象に、あらためて周知することとしました」と説明する。

外科の古河洋顧問は「がん治療は地域で完結できることが目指されています。がん拠点病院として、その役割を担っていることを広く知らせたいと考えています」と強調する。

藤井MSWやがんセンターの事務局を務める齋藤奈央・医事課係長らは、診療の中心となる医師らにがん相談支援センターの案内リーフレットを配布し、がん患者さんが来院した際に渡すよう伝えたり、院内の随所に同センターの案内表示を掲示したりした。今後は緩和ケアに関する「PEACE研修会」の開催を予定している。

「まずはがん診療にかかわる医師が受講し、緩和ケアに対する理解を一層深めるとともに、がん拠点病院に指定された医療機関として意識を高めたいと考えています」と森麻衣子・緩和ケア認定看護師は説明。

地域に対する周知も図っていく。6月17日に、がんサバイバーで歌手の木山裕策さんをゲストに招いた特別医療講演を開催。渡邊成喜・地域連携室係長は「近隣の小・中学校に出向き、がん教育も秋以降に行う予定です」と、さまざまなかたちでアピールを行っていく構えだ。

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