
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)06月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1393 4面
介護保険施設のひとつに特定施設があります。有料老人ホームや軽費老人ホームなどのうち、「特定施設」の指定を受けた施設が提供する日常生活上や療養上の世話などが、介護保険の対象になるという制度です。高齢者の住まいが多様化するなか、どんな特徴があるのか。特定施設入居者生活介護ぬくみの里(鹿児島県)の中原勝志施設長が解説します。
中原勝志施設長 特定施設入居者生活介護ぬくみの里(鹿児島県)施設長
特定施設は、正式には「特定施設入居者生活介護」と言い、入居者に行う日常生活上の世話などが介護保険の対象になる施設です。
都道府県または市町村から指定を受ける必要があります。対象となる施設は、有料老人ホーム、軽費老人ホーム(ケアハウス)、養護老人ホームで、有料老人ホームに該当するサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)も含みます。
ぬくみの里では理学療法士を配置しリハビリテーションを実施
機能訓練室。関連の鹿児島徳洲会病院からリハビリ機器を譲り受けるなど充実
もちろん、指定を受けるには一定要件をクリアしなければなりません。人員基準は、管理者(兼務可)をはじめ、生活相談員、看護・介護職員、機能訓練指導員、介護支援専門員(ケアマネジャー、兼務可)の配置が求められ、管理者以外は入居者数によって配置する人数が変わります。設備も居室をはじめ、一時介護室、浴室、トイレ、食堂、機能訓練室など、それぞれに要件を定めています。
特定施設は、スタッフが入居者さんに直接、介護を行うタイプが一般的ですが、なかにはケアプランの作成などマネジメント業務のみを行い、介護は外部業者に委託するタイプもあります。また、入居の対象者によっても、介護専用型(要介護認定の方のみ)、混合型(要介護認定の方と自立・要支援の方)、地域密着型(当該施設と同じ市区町村に住民票があり要介護認定の方)、介護予防型(要支援の方)と、さまざまなタイプに分かれます。
今回は入居者さんに直接、介護を行う一般的なタイプについて解説しますが、特定施設の最大の特徴は通常の有料老人ホームなどに比べ、ケアの体制が充実している点です。日中はもちろん、夜間も施設内に職員が常駐。日々の介護も、介護支援専門員が入居者さんの意向や多職種の意見を反映して立案した「施設サービス計画書」に基づき包括的かつ継続的に行います。
また、費用は要介護度に応じて変動するものの、原則、月額となっているため負担額がイメージしやすい点も特徴です。
特定施設は特養や老健に比べ費用は高額です。当施設の場合、1カ月の利用料は13万円前後になります。
ただし、当施設は、看護師や介護福祉士、理学療法士と各専門職を配置していることに加え、同じ徳洲会グループの病院と連携し、医療にも強い面があります。そのため、経管栄養など医療ニーズの高い方が入居されていたり、希望される方には当施設で看取りも行ったりします。
利用を検討する際は費用だけでなく、個々の施設の特徴も調べると良いでしょう。