
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)06月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1393 3面
中部徳洲会病院(沖縄県)は中城北中城消防本部(中北消防)と医師派遣要請協定を締結し、1月に地元の北中城村でドクターカー運用を開始した。3月24日には中北消防とドクターカーを用いた合同訓練を実施、連携強化を図った。
中部徳洲会病院と中北消防が連携強化
ドクターカーで駆け付け病院前救護を行う訓練
中部徳洲会病院は、新築移転前に沖縄市消防本部と医師派遣要請協定を結び、現在も同市内で発生した緊急事案に対しドクターカーを運用している。一方、新築移転後しばらくしてから、中北消防とドクターカー運用について話し合いを進めていたが、コロナ禍で一時中断、昨年末に再開し協定締結に至った。
ドクターカーは医師、看護師、運転手、補助者が1人ずつ乗車、消防からの要請により病院から現場に直行し、現場の救急隊員の指示で病院前救護を行う。友利隆一郎・救急総合診療部医師は「ようやく地元でドクターカーを運用できるようになりました。当院の目の前に大きい商業施設があり、災害時の避難所にもなります。そこにもドクターカーを派遣できることになりますので、当院の果たす役割は大きくなると思います」と意義を話す。
協定締結後、中北消防とドクターカーを用いた合同訓練を実施、同院からは6人が参加した。①胸痛を訴え心肺停止、②自宅の2階から転落して意識なし――というふたつの想定の下、救急車とドクターカーが現場に到着し、それぞれがどのような指示系統で動くかシミュレーションした。
友利医師は「沖縄市消防本部とは10年以上ドクターカーを運用し、訓練も重ねてきたので、あうんの呼吸ができています。中北消防とも、これから関係性を醸成していきたいと思います」と意欲的。「病院前救護では、医師や看護師は指示を受ける側になります。そのため、こちらのできることを知ってもらい、それぞれの役割を共通認識していることが大切です」と説明。
今後もドクターカーを運用しながら、訓練も継続して実施する計画。「災害やテロなど多数傷病者発生を想定した訓練も必要です」(友利医師)と展望する。