徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)04月03日 月曜日 徳洲新聞 NO.1383 3面

3月度 徳洲会グループ医療経営戦略セミ
臨床研究が行える環境大切
モチベーションへの影響大
森本・兵庫医科大学教授

「研究活動を行える環境は医師のモチベーションを高めます」と森本教授

兵庫医科大学の森本剛・臨床疫学教授兼臨床研究支援センター副センター長は「地域医療で臨床研究を展開する意義と影響」をテーマに講演を行った。森本教授は長年、各地で臨床研究のデザインや研究計画書の作成、統計解析、論文執筆など、臨床研究を行ううえで必要となる一連のノウハウやスキルを実習形式で指導するワークショップを開催。島根県や香川県などの学術研究アドバイザーにも就いている。

森本教授は医師のキャリアに対する研究活動の意義に言及。国内外の研究報告をふまえ、研究活動の有無が初期臨床研修の満足度に関係し、医師が継続して同じ医療機関に勤務する要因となっていると紹介した。「初期研修医や専攻医が取り組む臨床研究はカルテレビュー(診療録の精査)の手法が基本となりますので、標準的な医療を学んだり、他の医師が行う医療を学んだりする良い機会となります。また、中堅医師や指導医にとっても、トッププレイヤーであるには臨床研究の実績が必要であり、若手医師が研究を望んだ時に適切に指導できるスキルが求められます。研究活動を行うことができ、学術活動を支援する環境がある施設か否かは、医師の働くモチベーションに大きく影響します」(森本教授)。

この後、森本教授は自身が取り組んでいる島根県や神戸市での研究支援活動の事例を説明し、ワークショップの開催実績などを紹介。2020年1月には奄美大島でも開催したことがあり、徳洲会内外の多職種が参加した。

最後に森本教授は「徳洲会グループは地域社会から信頼された臨床志向の強い医師や医療職の集合体であり、多様な地域、サイズを包括した医療機関ネットワークを有し、単一の電子カルテシステムを導入していることなどから、研究活動に関しても、とても高いポテンシャルがあります」と期待を寄せた。

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