徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)03月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1380 4面

おくすりレクチャー
花粉症の薬
自分に適した薬を正しく選択

湧川朝也 長崎北徳洲会病院 薬剤部長

花粉症の方にとって、今年もつらい時季になりました。なかには、花粉の飛散量が多い今年に発症した方もいらっしゃるかもしれません。今回は花粉症の薬について説明します。

花粉症は、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称で、目のかゆみや充血、くしゃみ、鼻水・鼻づまりといった症状が見られます。治療薬は新しい薬が開発され、錠剤、水薬、粉薬、点眼・点鼻薬など種類はさまざま。処方薬と市販薬を合わせると枚挙にいとまがありません。

かつては抗コリン作用といって口が乾くといった副作用の強い薬が少なくありませんでしたが、最近は以前ほど副作用もなく、高い効果が期待できるなど薬の質も向上しています。

このように、花粉症の薬は進化していますが、どの薬を使用しても高い効果が必ず得られるというわけではありません。食事や服用している他の薬が影響するものや、腎機能・肝機能が影響を受けるもの、妊婦さんや授乳婦さんが服用できるものなど、じつに多様です。眠気が強くなる薬であれば、花粉症がつらくて安眠できない方には適していますし、ふだん車を運転するような方には適していません。健康状態や生活スタイルに合わせ薬を選ぶことが重要です。

とくに複数の薬を服用したり、生理機能が低下したりすることが多い高齢の方は、薬剤師など専門職に相談すると良いでしょう。

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