徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)01月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1374 4面

新春特別企画――㊦
国際展開が再び加速
病院建設・医療観光・特定技能

“生命だけは平等だ”の理念を掲げる徳洲会グループは、創設以来、さまざまなプロジェクトを通じ国際展開を図ってきた。従前からの医療支援をはじめ、近年はメディカルツーリズム(医療観光)、外国人技能実習制度など時代のニーズに対応。コロナ禍となり、一時は中断していたが、ウィズ・コロナにともないグループの国際的な活動が再加速しそうだ。

モンゴル訪問時に東上理事長(左)はフレルスフ大統領と会談。大統領はモンゴルの正装で歓迎 コンゴ民主共和国では社徳職員が工事の進め方などを視察

徳洲会の国際展開のなかで、積極的に行ってきたのが医療協力。アジアやアフリカを中心に、これまで世界24カ国に合計350台超の透析機器を寄贈した。また現地の医療者をグループ病院で受け入れ、技術を指導するなどサポートした。コロナ禍で渡航ができなくなり、一時、国際展開が中断したが、諸外国との往来が再開し活発化しつつある。

現在、プロジェクトとして具体的に取り組んでいる国は、アジアではモンゴルとインドネシア、アフリカではタンザニアとコンゴ民主共和国の4カ国だ。

モンゴルは、昨年二度にわたり東上震一理事長ら徳洲会一行が現地を視察。二度目の12月には東上理事長とウイルストゥグルドゥル大統領官房副長官が「国立第三中央病院に徳洲会心臓血管センター開設と設備の提供」などを盛り込んだ了解覚書(MOU)を締結した。1月22日には現地の医療従事者らが来日。1週間、グループ病院を見学した。

インドネシアも昨年9月に東上理事長らがジャカルタのハラパンキタ病院を訪れ、同院幹部や保健相らと専門病院の開設について協議。11月には同院幹部が来日し、3日間でグループの6病院を見学した。

タンザニアでは腎移植センターの開設を協議。これまで徳洲会は同国に対し腎移植の技術指導を行っており、今や現地スタッフだけで腎移植を成功させている。コンゴ民主共和国でも病院の開設に向け協議を重ねている。昨年、一般社団法人徳洲会(社徳)職員が現地に赴き、関係者と今後の方向性について意見を交わした。

いずれの国も、かつて徳田虎雄理事長(現・名誉理事長)が医療協力を約束し透析機器などを支援。東上理事長は徳田・名誉理事長の意志を引き継ぎ、国際医療協力に力を注ぐ。

一方、国内に外国人を受け入れる事業も活発化しそうだ。コロナ禍で中断していたメディカルツーリズムはグループ全体で1カ月当たり50~60件対応(健診のみ)。社徳国際部の渡部昌樹課長は「問い合わせの数から今後も増加が見込まれます。数は少ないですが、がん患者さんも増えつつあります」と説明。また、同部の佐藤昌則部長はスタッフの面で国際展開が進むと予測。「さまざまな国から特定技能外国人として雇用する話があり、今後、増えていくと思います」。

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