徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)01月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1374 3面
和泉市立総合医療センター(大阪府)は1月26日、徳洲会インフォメーションシステム(TIS)が共同開発している通院支援・PHR(パーソナルヘルスレコード)アプリ「HOSPA」の本格運用を開始した。患者さんがスマートフォンにダウンロードをして使うもので、「診察・会計呼び出し」、「予約確認」、「健康管理」、「家族の登録」など受診にまつわるすべてをスマホで完結できる。
「HOSPA」アプリで診察の順番がわかる
同アプリの「診察・会計呼び出し」の機能では、診察や会計の順番になると「診察が始まります。診察室にお入りください」といった通知が出る。待合室以外の場所でも、診察待ち状況や会計の進捗がわかるため、スムーズな診察・会計につながる。アプリへの診察券の登録は、病院が発行するアカウント登録専用のQRコードから行う。
石田貴士・総務課システム係副主任は、「当院は待合スペースに限りがあり、立って待っておられる患者さんも多くいました。アプリを使うことで、診察受け付け後は自家用車の中などで待ち、時間になったら診察室に直接行っていただくことができます」と説明。徳洲会情報システム管理部会などでTISが同アプリについて情報発信をしていたのを聞き、導入を決めた。「新型コロナ禍では大勢の方と同じ待合にいることに不安を覚える患者さんもおられます。感染対策の面からも有用ではないかと思います」と、同課の近藤宙翔システム係職員は補足する。
同アプリは、受診予約や過去の受診履歴(処方・検査結果)の確認もできる。予約確認は電子カルテと連動し、次回予約をすると自動で日付がアプリに登録されるため、患者さんの手間はない。さらに、アプリには家族の診察券の登録もでき、家族の予約や処方の確認などを1台のスマホで管理できる。
「1月26日に、まずは小児科から本格運用をスタートしました。体調の悪いお子さんを連れて通院される親御さんらの待ち時間の短縮につなげたいです」と、石田副主任は今後の展開を話す。近藤職員は「体温や血圧など自身のバイタルサインの記録機能もあります」と、アプリを通じた健康管理に期待を寄せる。