徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)01月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1374 3面

医療情報学連合大会
徳洲会から
5演題発表
訪問看護師やSE部会

TISは徳洲会グループ最多の演題を発表

第42回医療情報学連合大会が11月17日から4日間、札幌市で行われ、徳洲会は5演題を発表した。

このうち「大会企画2」で、札幌ひがし徳洲会訪問看護ステーション(訪看ST)の増田陽介所長(診療看護師)が「現場から見た医療・介護情報共有の課題~札幌市・訪問看護/介護の視点から~」と題し発表。札幌市は事業所や企業が林立しているため、医療・介護情報の共有システム統一化は難しい現状を指摘。解決策のひとつとして、行政主導によるプラットフォームの構築を提起した。

4演題は一般演題で、徳洲会情報システム管理部会(通称SE部会)のメンバーが発表した。徳洲会インフォメーションシステム(TIS)の赤松直樹・開発部主任は「徳洲会グループにおける安否確認アプリケーションの開発」と題し、独自に開発した職員の災害時安否確認システムを紹介。徳洲会グループチャットアプリCHATISに組み込むことで、昨年3月の福島県沖地震(最大震度6)でもリアルタイムで病院の被災状況などが把握できたことなどを強調した。

TISの金山湧貴・開発部SEは「機械学習を用いた院内の薬剤使用数予測の検討」がテーマ。季節変動や感染症の流行状況なども考慮する機械学習を用いた薬剤使用数予測モデルを構築し、一部の病院で使用していた非機械学習モデルと比較。機械学習モデルのほうが精度が高かったことを示し、今後も精度の改善に努め、薬剤発注業務の負担軽減につなげる意欲を見せた。

TISの湯浅竣介・開発部副主任は「NCD症例登録で利用可能な手術症例データベースシステムの構築」と題し、心臓血管外科手術に関するデータベースシステムを整備して入力作業負担の軽減や、グループ全体でデータの利活用がしやすくなった点を示唆した。

生駒市立病院(奈良県)の浅井延洋・情報システム管理室副主任は「徳洲会グループ:USBメモリ利用環境のセキュリティ整備と統一について」がテーマ。情報セキュリティ対策の一環として、USBメモリの利用環境に関するグループ共通のルールを策定。病院の不安軽減やSEのセキュリティ対策スキルアップなど有効性をアピールした。

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