徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)01月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1374 2面

病気のはなし112
神経が血管を圧迫
片側顔面痙攣

顔面の片側の表情筋、とくに目や口のまわりが自分の意思と関係なくピクピク痙攣することはないだろうか。片側顔面痙攣は、初期には時折、顔の筋肉が少し動く程度だが、進行すると顔が引きつれ眠りづらくなったり、目が見えづらくなったり、顔面の片側が歪んだ形で固定されてしまったようになる疾患。痛みはないものの、かなりの精神的なストレスがあり、悪化すると日常生活に支障が出る。

多くの場合、脳深部で顔面神経を血管が圧迫することによって起こるが、「なぜ神経を血管が圧迫するのか、原因はわかっていません」と庄内余目病院(山形県)の伊﨑堅志・脳神経外科部長。脳腫瘍など他の疾患の有無の確認と、おおよその圧迫血管の推測のため、MRI(磁気共鳴画像診断)を撮ることが多いが、神経を圧迫している血管が細いと、圧迫血管を同定できないこともあり、原因不明で診療科を渡り歩くケースも。

治療法は症状を一時的に抑えるボツリヌス菌注入療法(ボトックス注射)か、外科的に神経を圧迫している血管を避ける手術療法(頭蓋内微小血管減圧術)。手術療法は根治が期待できるが、ごくまれに耳が聞こえづらくなるなど後遺障害が残ることもあり、症状の程度や、優先順位など患者さんの意思が重要だ。「気になる方は、両治療法の経験がある脳神経外科医に相談してください」と伊﨑部長。

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