
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)01月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1373 4面
2024年4月にスタートする「医師の働き方改革」に対し、徳洲会グループでは「医師の労働時間規制分科会」のリーダーに湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の亀井徹正総長、「タスクシフト/シェア分科会」のリーダーに医療法人徳洲会の落合亮一顧問が就任、新プロジェクトを立ち上げた。議論を深め、グループとしての方針を打ち出す。
「離島・へき地派遣には細かいシミュレーションが必要」と亀井総長
徳洲会グループは21年7月に「医師の働き方改革WT(ワーキングチーム)」を設置。医師の時間外労働に関する実態調査を行い、この結果をもとに「医療機関の医師の労働時間短縮の取組の評価に関するガイドライン」に沿った作業計画の立案を病院ごとに進めている。一方、医療スタッフのタスクシフト/シェアでも、病院ごとの事情に対応した各職種の業務拡大に取り組んでいる。
昨年末からは、グループとしての取り組みを強化するため、「医師の働き方改革プロジェクト」が新たな体制の下、動き出した。医師の労働時間規制について亀井総長は「大きな課題がふたつある」と指摘。ひとつは離島・へき地への派遣で、「従来の勤務形態はできなくなるので、出す側、受ける側ともに細かいシミュレーションが必要です」と強調する。
「多職種の業務拡大範囲を医師が理解する必要も」と落合顧問
もうひとつは医師の業務量調整で、「個人の負担を減らし、いかに診療の質と量を維持するか」が重要になる。これに対する提案のひとつには「ナイトフロート制」の導入があり、これは夜間業務に専念する期間を設け、その間は日中の勤務を免除するという制度。ほかには「セブンデイホスピタルサービス」の考えに基づき、1週間の病院稼働日数を5日間ではなく7日間でとらえ、人員を配置していく方法がある。これらの実現のためには、さまざまな勤務形態に対応できる人材を雇用することが重要だ。
また、同時に整備すべきなのがDX(デジタルトランスフォーメーション)。「DXにより働き方を変えることは、グループ全体の文化を変えることになります。早急に戦略本部を立ち上げ、医師の働き方改革と連動させて進めなければなりません」(亀井総長)。
タスクシフト/シェアでは、13職種で72業務に拡大する計画。これらの業務は職種により異なるが、医師による包括的指示・具体的指示に従って実施する。この指示出しや指示受け、評価などを電子カルテ上で入力することで、グループ全体の情報を分析できるように、TIS(徳洲会インフォメーションシステム)と開発を進めている。落合顧問は「新規の教育体制、資格の院内認定に加え、業務拡大の範囲を医師が理解する必要があります」と課題を示している。