
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)11月14日 月曜日 徳洲新聞 NO.1364 3面
小林院長(右から2人目)と受賞者(左から天田副主任、山本部長、神尾部長の代理で表彰式に出席した田中真琴・看護師長)
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は9月17日、今年度のQI(品質改善)大会を開催した。11回目。小林修三院長の開会挨拶の後、病院全体指標5演題と各部署が一般演題15演題の発表を行った。
投票の結果、最優秀QI賞は、山本大介・脳神経内科部長が発表した「身体抑制率の低減化」が選出された。同演題は病院全体指標のひとつ。山本部長は睡眠の質に着目し、鎮静薬の適正使用や離床の促進などを推し進め、身体抑制率を10%低減した取り組みを報告。継続には、看護の活動と医師の処方のリンクが重要と指摘した。
優秀QI賞は天田麻里・国際医療支援室副主任の「国際医療支援室の介入事例の件数向上」。コロナ禍で国際医療支援室が介入するケースが激減すると思われたが、日本在住米軍関係者の受診増加などでコロナ禍前よりも介入件数が増加した。最近の世界的な行動制限の緩和などにより、海外からの受診相談、外国人技能実習生の受診など、さらに介入する例が増加。
全介入の約半数を占める英語スタッフの拡充と患者さん1人当たりの介入時間短縮を図ったことや、通訳機器や外部団体の活用など対応方法を多様化したことで、介入事例の増加につながったことを示した。
QI奨励賞は病院指標のひとつである「医療用ライン・チューブトラブルの低減化」が選出。神尾直・集中治療部部長が発表した。患者さんが自ら点滴などの管を抜いてしまう「自己抜去」に着目し、インシデント(ヒヤリハット)レポートを分析。その結果、見守りが手薄になりがちな夕方に発生することが多いことが判明した。看護師の増員は難しいため、チェックリストを設け、看護助手による見守り活動を2病棟で試行。自己抜去の件数が低減するとともに、転倒・転落など他のインシデント予防にもつながる可能性を指摘した。
今大会を振り返り、QIセンター長(当時)の大竹剛靖副院長は「質の改善活動はエンドレス。ゴールはありません。職員が一丸となり、継続した改善活動をCAPDサイクルに則って進めていきたいです」と意欲的だ。