
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)10月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1360 4面
伊藤裕根薬局長 名古屋徳洲会総合病院
雑誌やWEBで「この薬が危ない」というような、いわゆる「あおり記事」を読んだ患者さんが、自己判断で処方された薬の服用を止めることがあります。こうした記事は、完全に間違った情報とは言えませんが、悪い部分を誇張し、不安をあおるような内容になっています。
副作用を誇張した記事がありますが、実際の薬は適正に臨床試験を通り、発売後も学会や論文などで何度も検証され、有効性や安全性が評価されています。エビデンス(根拠)がある薬なのに、あおり記事を鵜呑みにして治療を止めるのはとても危険です。

また「飲み続けてはいけない」、「この飲み合わせは危険」といった記事に影響されるケースでは、薬を飲む目的を理解しないまま続けている、複数の病院や診療科で薬をもらい管理できていないという問題があります。たとえば症状の進行を抑えることが目的の薬の場合、症状に変化がないことも効果であり、飲むのを止めたら進行を早める可能性があります。
あおり記事に惑わされないためには、信頼できる「かかりつけ医」や「かかりつけ薬剤師」をもち、しっかりとコミュニケーションを取ること、「おくすり手帳」のような投薬管理ツールを活用することが大切です。医師は患者さんの状態を診て、エビデンスのある治療法を提示、継続して薬を服用する場合は、経過観察により有効性や安全性を確認しています。患者さんは自己判断することなく、不安がある時は、何でも相談してください。