徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)09月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1355 3面
研修で訪看STの均質化と質向上を狙う(写真は管理者研修)
徳洲会看護部門は訪問看護ステーション(訪看ST)を対象とする今年度のオンライン研修を着々と進めている。初任者研修では主に訪問看護の基本的な内容を講義。まず、訪問看護の仕組みや「その人らしい生活を支援する」という醍醐味をはじめ、医療保険と介護保険での対象者の違い、国内の訪看STの状況、小児や精神科の訪問看護、在宅での看取りなど、制度やサービスの特性を説明した。また、事例を通じ家族・介護者の支援、多職種との連携も必要であることを強調した。その後は各論に入り、訪問看護での家族支援、家族看護の技術、リスクマネジメント、コミュニケーション、接遇などをテーマに講義した。
一方、管理者研修では主に訪看STのマネジメントに関する講義を実施。初回では、あらためて全国の訪看STの状況や地域包括ケアシステムを説明した後、採用と面接、接遇について解説した。その後、経営の基本として「財務・事業計画」、「労務管理」、「営業」をテーマに講義。
「財務・事業計画」では財務会計と管理会計の違い、損益計算書、徳洲会グループの経営分析とそのポイント、事業計画書とグループの事業計画。「労務管理」では労働に関する法制度(労働基準法、最低賃金法、家内労働法、短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律、育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律、雇用対策法、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律、36協定など)、「働き方改革」への対応(有給休暇の付与義務、パートタイム・有期雇用労働法など)、過重労働と労災認定など。「営業」では外部講師を招き、営業活動(実態把握、想定仮設、提案、アフターフォロー)の各プロセスや営業活動を行ううえでの心構えなどについて解説した。
管理者研修は9月中、初任者研修は10月中に終了する予定。