徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)09月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1355 1面

第63回日本人間ドック学会学術大会
徳洲会が全面バックアップ
大会長は佐々木・千葉病院部長

第63回日本人間ドック学会学術大会が9月2日から2日間、千葉県で開かれた。メインテーマは「女性のための人間ドック」。今大会は千葉徳洲会病院の佐々木寛・婦人科部長が学術大会長、医療法人徳洲会(医徳)の東上震一理事長が名誉大会長を務めるなど、徳洲会が全面的にバックアップ。グループ職員の講演や演題発表も多数あり、大会を盛り上げた。

学術大会長として挨拶する佐々木部長

大会は3年ぶりに現地参加を採用した。大会長の佐々木部長、名誉大会長の東上理事長をはじめ大会組織に医徳、一般社団法人徳洲会(社徳)関係者が名を連ねるなど徳洲会グループが全面的にバックアップした。

グループ職員による講演や演題発表も多くあった。主要プログラムでは「学術大会長講演・対談」として佐々木部長が「女性のための人間ドック─子宮頸がん撲滅のための全世界的取り組み─」をテーマに講演した。

政策の観点から女性の健康について三原議員と対談

佐々木部長は職域健診や人間ドックに関する課題を指摘。とくに近年は就労女性が増加傾向にあることから「女性特有のがん検診が必要」と強調、乳がん検診や子宮頸がん検診受診の重要性を説くとともに、がん検診のデータ管理などに関するシステムを紹介した。法制度にかかわることが多いことから、「政策を変えなければ変わらない」と語気を強めた。この後、三原じゅん子・参議院議員(前・厚生労働副大臣)を招いて対談を実施。がんに関するこれらの課題解決をはじめ、ホルモン異常や月経困難症など女性特有の健康に一層配慮した社会の実現に向け、法制度の変更などについて意見を交わした。

多くの徳洲会職員が講演や発表。写真は湘南藤沢病院の近藤副院長

「要望演題」では、湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の近藤哲理・副院長兼人間ドック・健診センター長が「見逃していませんか、女性の睡眠時無呼吸症候群」と題し発表。「要望講演」では湘南鎌倉総合病院(同)の大塚亜沙未・予防医学センター医師が「非造影乳房MRI(DWIBS)検診の意義と今後の展開について─当施設における425名の検診成績から─」をテーマに発表した。「ワークショップ」では、札幌東徳洲会病院の西沢光明・国際医療支援室課長が「外国人を対象とした人間ドックの在り方:コロナ禍とその後を見据えた一考察」と題し発表した。

閉会式では、同学会の荒瀬康司理事長が、あらためて大会長を務めきった佐々木部長に敬意を表するとともに、「佐々木先生を縁の下で支えられた徳洲会関係者の皆様にも御礼申し上げます」と謝意を示した。大会には2日間で2403人が参加した。WEB参加も含めると、参加者は4000人を超える見とおし。

主要ブログラム以外の発表は次のとおり。【一般演題(口頭)】▼清水康之・大垣徳洲会病院(岐阜県)健診センター副センター長(臨床検査技師)「FIB-4indexと健診項目の関連性の検討について」▼近藤・湘南藤沢病院副院長「人間ドックにおけるSARS- CoV-2のスパイクIgG(S-IgG)抗体検査」▼杉崎元紀・湘南鎌倉病院予防医学センター主任「新たな施設環境における健診組織運営上の課題や取組みについて」▼浦田加世・和泉市立総合医療センター(大阪府)健診センター係長「一丸となって取り組む 受診者さんの目線で何が必要なのか」▼小寺徹・宇治徳洲会病院(京都府)健診センター部長「自己免疫性胃炎(A型胃炎)拾い上げの現状と問題点」▼岡本明恵・湘南鎌倉病院予防医学センター看護主任「徳洲会グループ健診機関における特定保健指導・保健指導の実施状況調査」▼鈴木歩唯・湘南鎌倉病院予防医学センター保健師「受診勧奨のシステム化に伴う業務改善」【一般演題(ポスター)】▼西野万里子・野崎徳洲会病院(大阪府)健診センター主任「当健診センターにおける悪性腫瘍の発見とフォローアップ」▼秦芽里・湘南藤沢病院人間ドック・健診センター保健師「当センターにおける子宮筋腫の頻度について」▼阿部佑香里・湘南藤沢病院人間ドック・健診センター保健師「当センターにおける子宮筋腫の大きさと個数について」▼西方優衣・湘南藤沢病院人間ドック・健診センター副主任(保健師)「当センターにおける女性の閉経について」▼山本陽子・湘南藤沢病院看護主任「当人間ドック健診センターにおける婦人科検診受診の実態調査~受診率向上に向けて看護師の立場から検討~」▼中谷沙織・宇治病院健診センター保健師「特定保健指導対象者の減量の成功要因についての検討:個別インタビューによる質的研究」▼竹内光子・岸和田徳洲会病院(大阪府)健康管理センター看護師「院内紹介率33%を目指して」▼川原美紀・近江草津徳洲会病院(滋賀県)健診センター保健師「二次検査受診率向上への取り組み受診勧奨手紙の効果について」

【大会企画(ポスター)】

▼杉崎元紀・湘南鎌倉病院予防医学センター主任「医療法人徳洲会 湘南鎌倉総合病院 健康管理センターから予防医学センターへ高変遷」▼浦田・和泉市立医療センター健診センター係長「和泉市立総合医療センターの健診センターの紹介~安心して受診できる環境」▼谷口友里恵・湘南厚木病院(神奈川県)健康増進センター保健師「保健指導希望なしから変更して保健指導をうけた人の最終支援実施率と効果についての検証」

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