徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)08月15日 月曜日 徳洲新聞 NO.1351 1面

徳之島から世界へ知見発信
英語論文を研修医発表
藤田・鹿児島病院総長が促す

「離島から世界に向け知見発信」と藤田総長

鹿児島徳洲会病院の藤田安彦総長は、徳之島徳洲会病院(鹿児島県)で地域医療研修を行う研修医に対し、研修中に経験した症例をもとに英語論文の執筆を行うよう積極的に促す取り組みを継続、離島発の学術活動に力を入れている。藤田総長は4月まで徳之島病院の院長を務め、現在も月、火、土曜日は同院で応援診療を行っている。

昨年から今年にかけて、すでに6本の英語論文が国際的な医学ジャーナルにアクセプト(受理)、掲載に至った。2本は『Case Repots in Gastroenterology』、4本は『Radiology Case Reports』に掲載。

前者のジャーナルに6月に掲載された論文は、進行性骨転移性肝細胞がん患者さんに対する化学療法中止後の疼痛管理戦略がテーマ。脊髄鎮痛法により疼痛緩和のみならず生存期間の延長に寄与する可能性を示唆した。共著者として名を連ねる中部徳洲会病院(沖縄県)の服部政治・疼痛治療科統括部長が治療介入した症例だ。

藤田総長は「離島病院でも世界に向けて知見を発信する学術活動が可能です。専門医を目指す際にも論文執筆の実績が必要になりますので、医師人生のなかで役立つはずです」と強調。また、日本の医学研究の国際的な地位向上のため、オールジャパンの取り組みが今後一層重要になると訴えている。

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