徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)08月08日 月曜日 徳洲新聞 NO.1350 4面
特定の臓器に集まる性質を利用した検査薬(放射性医薬品)を投与し、体内から放出されるガンマ線を撮影、画像化することによって診断に役立てるのが、ガンマカメラ(核医学検査装置)です。核医学検査はシンチグラフィーとも言います。調べたい臓器に合わせて薬品を使い分けることで、全身のさまざまな臓器の血流の状態や代謝など機能を検査することができます。
清水和哉 仙台徳洲会病院放射線科 診療放射線技師
疾患や臓器に応じて脳血流シンチ、骨シンチや心筋シンチなど、さまざまな検査がありますが、一例を挙げれば、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、認知症、肺塞栓、甲状腺、腎機能、また部位を問わず骨折や炎症の評価が可能です。さらに転移を含む悪性腫瘍の診断・治療効果判定など幅広い目的に使用できます。半減期の短い放射性物質を少量で使用していますので、被ばく量は、おおむね全身のCT(コンピュータ断層撮影)検査より少ない程度です。