徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)08月08日 月曜日 徳洲新聞 NO.1350 2面

病気のはなし98
特定健診の受診を
メタボリックシンドローム

年齢を重ねるにつれ活動量が低下し、代謝も悪くなるため、若い頃と同じ食生活をしていると太りやすくなる。メタボリックシンドロームは内臓脂肪型の肥満(腹囲:男性85㎝以上、女性90㎝以上)に加え高脂血症、高血圧、高血糖のうち2つ以上該当する状態を指す。これ自体は疾患ではないが、動脈硬化を促進するうえ、将来的に脳梗塞や心筋梗塞などにかかるリスクも高くなる。このため、その前段階で介入し、生活習慣を改善することを目的に、日本では40~75歳未満を対象とした特定健康診査(特定健診)を実施。高リスク者には運動療法指導や栄養療法指導など特定保健指導を行っている。

「メタボリックシンドロームは指標のひとつですが、数多くの疾患の根本とも言える状態で、早めの対策が大切です」と松原中央病院(大阪府)の木野博文院長。にもかかわらず、2020年度の特定健診対象者のうち、実際に健診を受けた人は53.4%にとどまる。「生活習慣は独力ではなかなか変えられません。自分の状態を知るためにも特定健診を受けていただきたい」と木野院長。内臓脂肪を減らすには1日30分、週5回の少し息が切れる程度の有酸素運動が望ましいが、急激なダイエットは身体に良くないだけでなく継続が難しい。日常生活で、できるだけ階段を使う、通勤時ひと駅歩く、1日数回ラジオ体操を行うなど無理のない範囲での運動も推奨している。

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