徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)08月08日 月曜日 徳洲新聞 NO.1350 2面
生駒市立病院(奈良県)は6月24日、開院8年目を記念し市内のホールで特別医療講演を開催した。当日は地域の方など30人が参加。小紫雅史・生駒市長も駆け付けた。講師を務めた遠藤清院長らは開院当時を振り返るとともに、自院の成長ぶりをアピールした。
自院の成長ぶりを語る遠藤院長
小紫市長は最後まで講演を聞き入っていた
冒頭、小紫市長が挨拶。開院時から現在までを振り返り、あらためて遠藤院長や病院スタッフ、地域の方をはじめとする関係者に謝意を表した。今後については「市民の新たなニーズにどう応えていくかが大事」とし、同院のさらなる発展に期待を寄せた。
講演では辻川美代子・看護部長が自院の歩みを紹介。開院時は常勤医師8人、スタッフ193人だったが、現在は常勤医師24人、スタッフ300人超にまで拡充したことなどを示した。開院する際に地域から強く求められたことのひとつ「産科」についても説明し、助産師は開院時の2倍強、分娩件数は右肩上がりで推移している状況などを報告した。
同じく地域から強く求められた「小児科」については、金子直人・小児科部長が説明。長らく常勤医師1人体制だったが、現在は4人体制になっていること、コロナ禍による受診状況の変化などを示した。得意分野としてアレルギー領域、腎臓領域を挙げ、それぞれの疾患や症状について解説、新たな取り組みとして昨年10月から県の「小児科病院二次輪番体制」に参加していることを報告。
今後は「市立病院として数は少なくても確実にあるニーズにも目を向けていきたい」とし、医療的ケア児、施設で過ごす小児、発達が遅れている小児、不登校児童などへの対応を挙げた。
最後に遠藤院長が新型コロナに対する取り組みを説明。また、開院当時と比べ患者数が外来では3倍超、入院では1.5倍超に伸びていることを示し「今後も皆さんの期待に応えていきたい」と締めくくった。