徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)07月18日 月曜日 徳洲新聞 NO.1347 3面
それぞれの関係者が互いを訪れミーティング(写真は大和病院)
大和徳洲会病院(神奈川県)は今年から近隣の米軍厚木基地との連携を強化している。従来からの救急に加え、一般診療による検査や治療にも対応。ほぼ毎週、新患を受け入れている。
きっかけは基地内のクリニックに勤務する日本人看護師の受診。会話のなかで、同クリニックでは簡単なX線検査や採血などしか行えず、不調を訴える隊員がいても診断がつかないケースが多いことから協力を相談されたという。
そこで米国での診療経験が豊富な清水浩一副院長が窓口となり対応。3月には同院、5月には同基地で関係者がミーティングを行い、協力関係の枠組みを協議した。現在はMRI(磁気共鳴画像診断装置)やCT(コンピュータ断層撮影)など各種検査をはじめ、内科的な治療、外科手術まで行っている。「胃がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療につながったケースもあり、非常に喜んでくださっています」(清水副院長)。
職員の英語による対応力も向上し、今や事務職からコメディカルまでひととおり対応できるという。井上和人院長は「生命だけは平等であり、断らないのが徳洲会。地域の中核病院になるための、ひとつのステップにしたい」と意欲を見せる。