徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)07月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1346 2面

病気のはなし94
感染症との闘いも
急性骨髄性白血病

急性骨髄性白血病は白血病のなかでも進行が早く、無治療なら発見後、数日から数週間で死に至る疾患だ。何らかの原因で血液をつくる際に遺伝子異常が起こり、未分化な白血球細胞(白血病細胞)が増加、正常な白血球や赤血球、血小板が減少してしまう。正常な白血球の減少により免疫力が低下し感染症にかかりやすくなり、また赤血球の減少により強い貧血、血小板の減少により点状出血や内出血による青あざ、鼻血などの症状が出現する。

「これらの症状が出たら血液疾患の可能性が高く、ぜひ一度受診してほしい」と訴えるのは和泉市立総合医療センター(大阪府)の浦瀬文明副院長(血液内科)。

治療は基本的に化学療法(抗がん剤治療)だが、一般的な寛解導入療法後、深刻な骨髄抑制が起こり、正常な白血球がゼロになってしまう。無菌室に入ったとしても皮膚や消化管の常在菌が脅威となるほど免疫力が低下するため、白血病そのものだけでなく、さまざまな感染症との闘いにもなる。

慢性骨髄性白血病の場合は遺伝子の異常箇所がひとつ。分子標的薬を適正に使用することで長期生存が見込めるようになった。一方、「急性骨髄性白血病は数多くの遺伝子異常が見られるうえ、個々の患者さんで異常箇所も異なり、各人に合わせた治療の提供も現時点では難しい」と浦瀬副院長は吐露。年齢、性別、遺伝的要因はほとんどないため、いつ誰がかかってもおかしくない。初期症状を「気のせい」ですませず、異常を感じたら受診を!

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