徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)07月04日 月曜日 徳洲新聞 NO.1345 3面

湘南鎌倉病院
知見の蓄積・発信が使命

外傷センター開設記念リハビリセミ

会場参加者は湘南鎌倉病院外傷センターのリハビリ室を見学し、記念撮影

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は外傷センター開設記念リハビリセミナーを開催した。同院は4月、救命救急センターと外傷センターが入った新棟をオープン。外傷センター自体は2013年から稼働しているが、新たにハード面を整備し、四肢切断や開放骨折といった重症外傷に対する診療機能の向上を図った。専用のリハビリテーション室も設置。セミナーは会場参加とオンラインのハイブリッド開催とし、グループ内外から約130人が参加。外傷センターを有する徳洲会病院のリハビリテーション科に所属する理学療法士(PT)が講演を行った。

冒頭、湘南鎌倉病院の片田昌志副主任が「明日の臨床に役立つ内容です。ぜひ参考にしてください」と挨拶。同院の野田玄主任が同院外傷センターの実績やリハビリ室の概要を紹介した。

はじめに「下肢外傷の運動負荷選択を考える」をテーマにシンポジウムを実施。湘南厚木病院(神奈川県)の小松蔵太副主任が関節内骨折、札幌徳洲会病院の荒木浩二郎主任が軟部組織損傷(筋腱損傷)、湘南鎌倉病院の長塩拓也副主任が複合組織損傷(軟部再建)に関し、荷重時期やリハビリプログラムなどを発表した。この後、札幌病院の菅原涼太副主任と湘南鎌倉病院の福田真也PTが、それぞれ症例報告を行った。

最後に片田副主任は「四肢外傷をテーマにした症例報告やバイオメカニクス(物理学的法則を利用し人体への力の作用を明らかにする学問)に関するPTによる日本発の論文は少ないのが実情です。知見の蓄積・発信も外傷センターの大切な使命です」と呼びかけた。野田主任は「救命、機能再建、リハビリを通じ、重度四肢外傷の患者さんが元の生活を送れるよう尽力していきたい」と決意をあらわにしていた。

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