徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)06月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1344 2面
患者さんへの情報提供のあり方など議論する糖尿病療養委員会
大垣徳洲会病院(岐阜県)は糖尿病患者さん向けに、地震など大規模災害が発生した場合の対応動画を作成し、ホームページ上で公開している。作成したのは糖尿病療養委員会(委員長:宮島克明・内科部長)。
同院は糖尿病患者さん向けの情報発信の機会として、2014年から糖尿病教室を毎月開催。新型コロナ感染拡大の影響で20年に中断したが、患者さんに必要な情報提供を継続するため、広報誌『あくあねっと』誌上で糖尿病教室の連載を開始。6月号で20回を数える。
「日本は地震が多く、避難所での感染の問題など、災害弱者である糖尿病患者さんに災害への備えや対応など情報提供を行う必要性が高いと判断し、糖尿病教室の連載に加え、委員会の活動として動画を制作しました」(堀浩子・副薬局長)
動画の視聴はQRコードから
約30分間の動画で、心構えや備え、医薬品、血糖コントロール、食事、運動、感染症対策など多岐にわたり、ポイントを押さえた実践的な内容。看護師、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師、管理栄養士、事務職員といった多職種がテーマごとに担当し、毎月1回の委員会で進捗状況を確認しながら制作を進めた。
『あくあねっと』誌上の糖尿病教室でも5月号から、動画の内容をテーマ別に紹介する連載を掲載。6月号では「災害時の食事」を取り上げた。災害時は炭水化物の多い食事になりがちであるため、急激な血糖の上昇を抑える食べ方の工夫が欠かせない。誌上教室では「ゆっくり、よくかんで食べる」ことを推奨。また、タンパク質や食物繊維を含むさまざまな食品を組み合わせることで、一度に取る炭水化物を抑えることができ、血糖管理を行いやすくなることから、可能であれば、そうした食品を摂るようアドバイスしている。