
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)06月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1342 4面
尾形勉 仙台徳洲会病院 薬局長
最近、メディアなどで「リフィル処方箋」という言葉を見聞きする機会が増えました。これは保険薬局での薬の受け取りに関する制度で、諸外国では一般的ですが、日本では2022年4月にスタートしました。医師の定めた一定期間内であれば繰り返し利用できる処方箋を指し、医師の診察を受けなくても複数回、同じ薬を受け取ることができます。ちなみに、リフィル(refill)は「詰め替え、補充、おかわり」などを意味します。
ただし、誰でもリフィル処方箋を受け取れるわけではありません。対象となるのは、生活習慣病をはじめとした慢性疾患の患者さんで、なかでも症状が安定している方に限られます。対象の薬も限定されており、麻薬、向精神薬、湿布薬、新薬などはリフィル処方箋による投薬はできません。
また、リフィル処方箋の使用回数は3回を上限とし、1回当たりの投薬期間と総投薬期間は医師の判断に基づきます。
通院にともなう負担(交通費、診察にかかる時間など)軽減や、薬を受け取る日を比較的自由に選べるなどメリットがある反面、受診機会の減少により病状の変化に気付かない、処方箋を保管しなければならないといったデメリットもあります。受診機会が減少するため、信頼できる薬剤師がいる保険薬局を選ぶことがポイントになるでしょう。こうした点をふまえ、リフィル処方箋をうまく活用してみてはいかがでしょうか。