
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)06月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1342 4面
介護保険サービスのひとつに「通所リハビリテーション」があります。デイケアとも呼ばれ、利用者さんが通所リハビリの実施施設に通い、日帰りで受けるサービスです。在宅生活の継続に必要な日常生活動作(ADL)の維持・向上のためリハビリを行うほか、入浴や食事の提供といった生活支援サービスを通じ、ご家族の介護負担の軽減といった機能も担っています。介護老人保健施設松原徳洲苑(大阪府)の青嶋實施設長が解説します。
青嶋實 老健松原徳洲苑施設長
通所リハビリは老健の他に病院や診療所、介護医療院が実施しています。利用できるのは介護保険制度で要支援1~2、要介護1~5の認定を受けた方々です。ここでは主に要介護の方々を想定し、お話しします。通所リハビリにはリハビリを通じたADLの維持・向上に加え、利用者さんの精神面・身体面の活力を活性化するという大きな目的があります。体力が衰え家で過ごしていると、ついテレビを見たりして、あまり外出することもなく、限られた人間関係のなかで刺激の少ない日々を送ってしまいがちです。
通所リハビリには、さまざまな方が通っておられるので、そのなかから気の合う方も見つかるかもしれません。社会的な生活を送り、他者との交流を通じ、気分が高揚する機会をもてれば、気持ちも前向きになるでしょう。
身体機能の維持に寄与する集団体操の様子
通所リハビリには一般的に半日コースと1日コースが用意されています。希望すれば送迎サービスを受けることができます。施設によってプログラムの内容は異なりますが、おおまかに言えば、半日コースはリハビリ主体のプログラムが組まれ、1日コースはリハビリに加え、さまざまなレクリエーションや昼食・入浴も行います。ご本人のADLが低下してくると、ご自宅での入浴回数が減り、入浴自体が困難なケースがあります。そのため通所リハビリでは、このような生活支援も大切なサービスとなっています。利用者さんそれぞれのニーズに応じ、どのようなコースを利用するか検討してください。
階段昇降訓練に励む利用者さん
リハビリや機能訓練のメニューは一人ひとりの状態に合わせて決めます。平行棒を使った歩行訓練、階段昇降訓練、関節可動域訓練など個別リハビリをはじめ、マシーンを使った上肢・下肢の訓練、集団体操などがあります。施設によっては、リハビリスタッフが充実した施設、マシーンの種類が豊富な施設といったように特徴を打ち出している場合があります。“体験利用”を受け入れている施設が多いため、施設選びの際には、あらかじめ雰囲気をつかんでおくために体験利用を試してみることをお勧めします。