徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)06月06日 月曜日 徳洲新聞 NO.1341 4面

辻・吹田病院部長
“幸せ”テーマに論文寄稿
幸福寿命の延伸目標とし医療提供

「“死”を意識することは、幸せを考えるきっかけに」と辻部長

吹田徳洲会病院(大阪府)の辻文生・地域医療科部長は大阪府薬剤師会が発行する『大阪府薬雑誌』(Vol.73, No.5)に論文を寄稿した。タイトルは「人の幸せをともに考える」。辻部長は2016年と20年にも尊厳死やACP(人生会議)をテーマに同誌に論文を寄稿してきた。“医療の役割は幸福を創ること”という考えを大切にする辻部長は、これまでの論考からさらに内容を深化させ、人間の究極の願いとも言うべき“幸せ”をテーマに、今回、多角的に論じた。

「平均寿命や健康寿命よりも“幸福寿命”の延伸を目標に据え、人の幸せに意識をフォーカスして医療に取り組んでいます。今回は、多様化した幸せの先の真の幸せ、言い換えれば人間が本来、生まれもっている幸せは共通しており、その自覚に向かって人間は生きているということを伝えたいと思い、幸せに向かう道筋を示せるよう構成を考え執筆しました」と狙いを打ち明ける。

論文では、マズローの欲求段階説やオキシトシンなど幸せホルモンをキーワードに、社会のなかで生きる我々自身への理解を深める思索を展開。そのうえで「良い習慣」の重要性を強調し、食・運動・睡眠・考え方の4分野に関して、幸せのベースである健康維持のポイントを解説した。さらに「毎日、身体の声を聴きながら、自分なりに厳選したルーティン」も紹介。

後半では、辻部長がこれまで繰り返し提唱してきた“自分の死を意識することは、幸せを考えるきっかけになる”というテーマに言及し、「死は今をどう有意義に生きるかという前向きな話題です」と訴えた。

論文の全文は同院地域医療科のホームページで閲覧できる。

https://www.suita.tokushukai.or.jp/section/community_medicine/pdf/20220427.pdf

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