
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)06月06日 月曜日 徳洲新聞 NO.1341 2面

気胸は肺に穴が空き、空気が漏れ、肺がしぼむ疾患で、交通事故などが原因の外傷性気胸と外的要因がない自然気胸がある。肺の虚脱率(肺のつぶれ具合、重症度)が軽度であれば、自然に穴がふさがり漏れ出た空気も胸膜から徐々に吸収され、自然治癒することもあるため、経過観察。
中等度以上の場合や血胸(肺に大量の血がたまった状態)はドレーン(医療用の管)を肺に挿入し空気や血を抜く。空気の漏れが止まらない場合や再発を繰り返す場合などは穴をふさぐ手術を考慮する。
自然気胸は若年男性と喫煙習慣のある高齢者に多く「基礎疾患のない若い男性が突然、胸痛や息苦しさ、肩の痛みなど訴えたら気胸を疑います」と高砂西部病院(兵庫県)の新保雅也院長。自然気胸の原因は肺の弱い組織が突然破れることだが、なぜ弱い組織ができるか、いつ破れるかは不明で、スキューバダイビングなど気圧の急激な変化で起こりやすいと言われるが、安静時でもよく起こり、今のところ禁煙以外に予防法はない。少数だが、なかには肺から空気が漏れ続け、それが心臓を圧迫し呼吸困難や血圧低下、ショック状態(臓器への酸素供給量が著しく減少する状態)を引き起こし生命にかかわる緊張性気胸に悪化することもある。「胸痛は気胸の重症化以外にも重大な疾患の可能性があるため、早めに病院に行ってください」(新保院長)。