徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)05月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1338 3面
神戸徳洲会病院に中島義和・副院長兼脳神経外科部長が入職し、同科の診療体制を強化、2025年の新築移転に向け基盤整備を進める。中島副院長はドクターオブドクターズネットワークの「優秀専門臨床医2020-2023」に選出されている。
「新築移転に向け基盤整備を進める」と中島副院長 脳神経外科手術の様子
中島副院長は脳卒中、脳腫瘍の低侵襲手術などが専門で1月に入職。「脳は一度、障害されると機能回復が難しいため、手術では損傷を最低限にすることが重要です。患者さんの症状に最も適した術式を選び、確実に治療するように心がけています。当院にもナビゲーションシステムなどの設備を導入し、より安全に手術ができる環境を整備できたらと思います」と強調する。
まずは、できるだけ多く地域の患者さんと接し、「頭痛などで困った時には、この病院に来ればなんとかしてくれる」という評判をつくりたい考え。同時に地域の医療機関への訪問も行い、顔の見える関係を築いている。院内では、脳神経診療を機能的に行う専門スタッフの養成、職場全体の雰囲気づくりにも注力し、将来的には日本脳卒中学会が定める「脳卒中センター(一次、包括的)」の取得を目指す。
また、中島副院長は「優秀専門臨床医2020-2023」に選出された。これは①本人もしくは家族が入院や手術が必要となった場合に、お願いしたいと思える、②患者さんからも医師からも信頼がおける高いレベルの専門性を有する――などを基準に医師が推薦し、ドクターオブドクターズネットワーク評議員会で全会一致により選考された医師に贈られる。
中島副院長は「一人ひとりの患者さんを丁寧に診療し、無理な手術は絶対に行わないのがモットーです。患者さんの立場でチーム医療を推進し、そこから積み上げてきた実績が評価されたのだと思います」と笑顔。