徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)05月09日 月曜日 徳洲新聞 NO.1337 4面

介護&解語
~施設からお答えします~②
「併設型老健」のメリット

介護保険施設のひとつに介護老人保健施設(老健)があります。基本的に、医師による医学的管理の下で介護が必要な高齢の方の在宅復帰を目的としていますが、時代の変化で介護予防から看取りまで多様な役割を担うようになりました。また、建物が「独立型」と、病院内に設置している「併設型」があります。今回は老健の特徴と併設型老健のメリットについて、老健吹田徳洲苑(大阪府)の酒井敬施設長(医師)が解説します。

酒井敬 老健吹田徳洲苑(大阪府)施設長

老健は、特別養護老人ホーム(特養)などと同じ介護保険施設のひとつです。もともと1986年12月の改正老人保健法で規定され、88年4月から本格的に全国で展開、97年の介護保険法成立後は同法に根拠規定が移行しました。現在、全国には約4,300施設あり、徳洲会グループも38施設を運営しています。

最大の特徴は医療機関と在宅の“中間施設”として、リハビリテーションや認知症高齢者のケアを充実させる点と、特養に比べ医療体制が手厚い点です。自宅で自立した生活が送れるように、病院から退院された方や在宅生活を送っている方に入所(短期含む)や通所サービスを提供するとともに、医師と看護師、リハビリセラピストらが常勤で、医学的管理の下、心身の機能回復・維持、その他必要な日常生活上の世話を行います。原則、要介護認定を受けていなければ利用できません。ただし、超高齢化が進み、近年は利用者さん像が変化。医療依存度の高い方が増え、以前よりリハビリで在宅復帰する方は減少。施設で最期を迎える方も多く、当施設では年間30人ほど看取っています。介護報酬上でも今は老健での看取りが評価されています。

建物が一体型のため急変時などは病院との連携もスムーズ

病院医師が往診する時もスムーズ

併設型老健のメリットは病院とスムーズに連携できる点にあるでしょう。建物が一体となっているため、病院のER(救急外来)に迅速に移動できますし、ふだん受診している「かかりつけ医」が、その病院の医師であることも多く、すぐに往診してくれます。カルテも見られますし、ご家族などが日常の状態などを逐一、説明する必要もありません。透析や酸素療法など通院による治療もスムーズに受けられます。当施設は末期がんの方も多く、入所しながら抗がん剤治療や麻薬による疼痛緩和、最近では放射線治療も連携して受けられる体制を整えました。もちろん、独立型の老健もそれぞれ協力医療機関があり、とくに徳洲会グループではグループ内の病院が関連病院であるため、連携しやすい環境にあります。

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