徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)05月09日 月曜日 徳洲新聞 NO.1337 2面

病気のはなし86
感染力が強いXE検出
新型コロナウイルス新系統

国立感染症研究所は4月11日、3月26日に検疫で採取した検体が新型コロナウイルス感染症のXE系統であったことを発表した。XEは、これまで流行してきたオミクロン株BA.1と、置き換わりが進むBA.2(すでに8割以上)の遺伝子の一部が組み換わったもので、英国では4月5日時点で1,125人と小規模に伝播している。

BA.2は従来のBA.1と比べ実効再生産数(ひとりの感染者が感染を広げる数)が26%高いが、そのBA.2よりXEは12.6%、感染者の増加スピードが高いという報告がある(3月中旬~4月初旬の3週間では20.9%増)。

英国以外の国では目立った伝播は今のところなく、感染研によるとXEはBA.2とスパイクタンパク質(ウイルスが標的細胞に侵入する際に必要なタンパク質)が同一であり、BA.2と同程度に中和抗体医薬やワクチンの効果が期待できるというが、引き続き注意が必要だ。遺伝子組み換えはコロナウイルスにはよくあることで、XE以外にも複数発見されているが、いずれも大規模な流行には至っていない。

国内では年明けからの第6波ピークで新規感染者数が10万人/日を超え、その後は第7波と見られる反発が見られたものの、今のところ減少傾向。ただ、3年ぶりの制限のないゴールデンウイークの影響が出てくるのは5月中旬以降であり、若年層に3回目のワクチン接種が広まっていないことからも、懸念が残る。

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