徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)05月02日 月曜日 徳洲新聞 NO.1336 1面

徳洲会グループ
臨床意思決定支援システム委員会
職種問わずアイデア・相談を募集

徳洲会グループ内に「臨床意思決定支援システム委員会」(CDSS委員会)が発足した。同委員会は、ビッグデータやAI(人工知能)などを活用し、医療者の臨床的判断に役立つ情報を迅速に提供するようデザインした臨床意思決定支援システムの研究開発を、グループ全体で推進するための窓口機能を有する組織。職員から寄せられた相談、案件審査、研究開発の支援を行う。委員長は湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の亀井徹正総長。グループ内外のコアメンバーで今年に入り会議を開き、会則や審査フローなど決定、活動を本格化する。現在、職種を問わずシステムに関するアイデア・相談を募集中だ。

「まずは気軽に相談を」と亀井総長

CDSSはClinical Decision Support Systemsの略。主にビッグデータやAIを用いて最新のエビデンス(科学的根拠)とインテリジェンス(知見)に基づく情報を医療者に必要な時に提供し、個々の患者さんに対し、医療者がより良く判断することをサポートする。カバーする範囲は「患者安全」、「臨床的管理」、「臨床診断支援」、「文書管理」、「経営的機能・コスト管理」など多岐にわたり、海外ではこれらを活用した医療が急速に拡大している。

「良い医療を提供するには、最新のエビデンスを得ることが欠かせませんが、“インフォメーションオーバーロード“と言われるように、今は情報過多で本当に欲しい情報を短時間で探し出し、統合することは人間の能力だけでは困難です。コンピュータの力を生かすことで、より良質の医療を提供できる可能性があります」と亀井総長は強調する。

オンライン会議で委員会のあり方や研究開発の枠組みを協議

徳洲会では以前からグループのビッグデータを管理する徳洲会インフォメーションシステム(TIS)を中心にCDSSの研究開発を行っているが、「病院単体でTISと相談しながら進めているケースが多く、CDSSに関する他の徳洲会病院の状況を知ることができなかった」(亀井総長)ことから、より良いものをつくるには“窓口“ が必要と考え、亀井総長が昨年、委員会の設置をグループ幹部に提案し承認を得た。

その後、グループの職員だけでなく、グループ外の識者も加わりコアメンバーを組織(表)。昨年12月と今年3月に会合を開き、会則や研究開発を進めるための枠組みを決定した。

「コンピュータに詳しい方はもちろん、徳洲会の電子カルテシステムの運用にかかわっている職種、研究開発を行うのに書類上の実務に長けた方、取得したデータをきちんと分析し説得力あるものにできる方などに参画していただきました。また、できるだけ相談しやすいようサブ委員会を設け、事前相談を受けるようにもしています」(亀井総長)。

臨床現場の各種問題解決

同委員会は、徳洲会グループ執行理事会の管轄下に設置。基本的にグループのビッグデータを有効に活用する方法を検討し、研究開発を行うことで、臨床現場の多様な課題解決に寄与することを目的としている。

今後、CDSSの研究開発を行うには同委員会に申請することとなり、あらかじめ所定の申請書に必要事項を記入し、事務局に提出する。その後、サブ委員会の事前相談委員会が検討し、必要に応じて申請者と相談・協議、承認を得ればCDSS委員会コアメンバーによる本審査を受ける。本審査は同委員会が3カ月に1度開く定例会で行い、後日、研究開発の可否を通知するという流れだ(図)。事前相談委員会による結果は、提出から2週間以内に通知する方針。

「あまり堅苦しくならないようサブ委員会を設けたので、アイデアがあれば、まずは気軽に相談していただきたいと思います。決して大がかりな企画でなくて構いません︒目の前の臨床的なことで解決したい事柄があり、ビッグデータやAIを使って解決できるかもしれないと考えていることがあれば、とりあえず声を上げていただきたい」と亀井総長。

すでに関心を寄せている医師などもいるという。CDSSは多様な職種にかかわることから、今後はサブを含む委員会にグループ内外の多職種が参加することも視野に入れている。

同委員会への相談などは、QRコードまたはEメール(cdss@tokushukai.jp)から。

PAGE TOP

PAGE TOP