徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)04月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1333 4面

おくすりレクチャー
正しい飲み方
コップ1杯の水で服用

目黒勇次 帯広徳洲会病院 (北海道) 薬局長

薬を処方されると「食前」、「食後」、「食間」のように飲む時間を指定されます。食前とは胃の中に食べ物が入っていない時で、一般的には食事の30分前。食事による症状を抑える薬、食後に吸収が悪くなる、あるいは副作用が出やすくなる薬などが対象です。食後とは胃の中に食べ物が入っている時で、一般的には食後30分以内。胃に負担をかけやすい薬、食べ物と一緒に服用したほうが良く吸収される薬などが対象です。一方、食間とは食事と食事の間で、食事の2時間後くらいを言います。これは空腹時の胃粘膜の保護を目的としたり、食べ物に影響されて薬の吸収が減少し効果が弱くなるのを防いだりするためです。このように食事を基準に飲む時間を指定するのは、飲み忘れを防ぐためでもあります。

薬の飲み合わせにも気を付けなくてはなりません。ワーファリン(血液を固まりにくくし血栓ができるのを防ぐ薬)は、ビタミンKを含む食品(納豆、クロレラ、青汁、大量の緑黄色野菜など)と一緒に服用すると、作用が減弱する可能性があります。また、血圧や高脂血症などを改善する一部の薬を服用している方は、グレープフルーツジュースを飲むと作用が強く現れたり、副作用が出たりする可能性があるので注意が必要です。薬はコップ1 杯の水か、ぬるま湯で服用します。薬の飲み合わせは大切なので、薬剤師に相談しましょう。

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