徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)03月21日 月曜日 徳洲新聞 NO.1330 4面

教えてドクター
保湿し肌にバリアを

Q 背中がカサカサになり、かゆいです。 治療中の疾患はありません。 (71歳・男性)

呉 雨昇(ごうしょう)
成田富里徳洲会病院皮膚科診療科長

A. お答えします。

皮脂欠乏症か、皮膚に赤みがあるなら皮脂欠乏性湿疹かもしれません。皮膚には体の内側を守るバリア機能がありますが、皮膚が乾燥すると弱まり、これらの疾患を発症することがあります。高齢者特有ではありませんが、加齢とともに肌の保水力が低下し乾燥しやすくなることから、老人性乾皮症とも呼ばれます。

皮膚の下には、かゆみを伝える感覚神経が走っています。正常な皮膚では、この神経が必要以上に伸びるのを抑制する因子が働いていますが、皮膚のバリア機能が弱まると抑制因子の働きが弱まり、逆に神経を伸ばす因子の働きが強くなるため、最終的に表皮近くまで神経線維が伸びてきます。こうなると、より敏感になり、些細な刺激でも、かゆみが生じるようになります。かくと一時的にかゆみは収まりますが、皮膚がダメージを受け、さらなるかゆみが誘発されます。

治療は保湿剤が重要。肌の保水力を高め、バリア機能を回復します。皮膚の炎症をともなう場合はステロイドの塗り薬を用い、必要に応じてかゆみ止めの内服薬も併用します。肌の乾燥やかゆみが気になる方は早めに皮膚科受診を。しっかり保湿し肌のバリア機能を保つことで、将来の肌の健康状態が変わるため、若い方にも保湿習慣をおすすめします。

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