徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)03月21日 月曜日 徳洲新聞 NO.1330 2面

病気のはなし82
承認後は安定供給に期待
塩野義製薬のコロナ治療薬

塩野義製薬は2月25日、開発した新型コロナ感染症治療薬「S-217622」(経口抗ウイルス薬)を条件付き早期承認制度で、厚生労働省に承認申請した。同薬はウイルスの増殖に必須の酵素を阻害する薬剤で、軽症~中等症Ⅰが対象となる。現在、新型コロナ感染症の軽症~中等症の経口薬は、米メルク製と米ファイザー製が承認されているが、どちらも輸入品で提供量に限りあることから、投与は重症化リスクのある場合に限られ、またファイザー製は禁忌が多く、メルク製はやや効果が低いという課題がある。

塩野義製は国産で安定供給が見込めることから、承認を受ければ重症化リスクのない患者さんにも投与可能となる見とおし。経口薬は基本的に投与に入院などが不要で、提供する際の医療コストが低く、重症者数を減らす大きなカギになると期待されている。

同社によると、第2・3相臨床試験の中間報告では、軽症~中等症69例に無作為に同薬とプラセボを投与したところ、3回投与後(投与4日目)に投与群のウイルス力価(感染性のあるウイルス量)陽性例がプラセボ群に比べ約60~80%少なく、ウイルス力価陰性までの期間も投与群がプラセボ群に比べ約2日短かった。投与群に入院等重症化する例はなく、治療中止となるような有害事象も見られなかったという。

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