(左から)近藤看護師、藤村所長、加藤看護師。けやきは古河市のシンボルのひとつ

訪看STは利用者さんの自宅に看護師らが赴き、療養上の世話や必要な診療の補助サービスを提供する事業所。徳洲会グループも積極的に展開しており、古河徳洲会訪看STけやきは54カ所目の訪看STとてしてオープンした。開設の経緯を藤村宏江所長は「地域の在宅ニーズに応えるための体制拡充」と説明する。「古河病院を関連病院とする訪看STは、すでに13年に開所した『訪看STはなもも』がありますが、地域には高齢の方が多く、同院をずっと利用してくださる方もいます。福江眞隆院長が地域との関係性を大事にしていることから、さらにサービスを提供しようと当訪看STをオープンしました」。

体調不良の患者さん宅を訪れPCR検査の検体を採取することも

現在、スタッフは3人。藤村所長をはじめ、いずれも同院での勤務経験をもつ。登録患者数は5人で、主に同院を退院し在宅で過ごす患者さんのフォローが中心だ。インスリンの投与や透析患者さんへの継続的な足の処置など、対応するケースはさまざま。終末期の患者さんもいるという。また、同院の通所リハビリテーションを利用している方が体調不良となり、病院から連絡を受けたうえで患者さん宅に赴きPCR検査の検体採取を行うこともある。

地域に24時間対応の訪看STが少ないこともあり、同院から入院患者さんの退院後のフォローに関する相談や、近隣のケアマネジャーから利用に関する相談も寄せられている。加藤真由美看護師と近藤千恵看護師は口をそろえて「相手に合わせ継続した看護が提供でき、とてもやりがいがあります」と、ケアマネジャーの資格取得など、キャリアアップにも余念がない。

藤村所長は今後、グループ内外の医療機関や介護事業所との連携強化を目指す。「施設・事業所の機能を生かしてトータルケアを提供できるように連携を深めたい」と意欲を見せている。

古河徳洲会訪看ＳＴけやき、訪看ＳＴはなもも以外の徳洲会訪看ＳＴは次のとおり（定期巡回・随時対応型訪問介護看護含む）。

訪看ＳＴ徳洲苑しろいし（北海道）、定期巡回・随時対応型訪問介護看護徳洲苑しろいし（同）、訪看ＳＴきょうあい（同）、共愛会ケアステーション（同）、札幌ひがし徳洲会訪看ＳＴ、札幌徳洲会訪看ＳＴ、緩和ケア訪看ＳＴ札幌、富谷訪看ＳＴ（宮城県）、訪看ＳＴひまわり（山形県）、新庄徳洲会訪看ＳＴ（同）、羽生訪看ＳＴ（埼玉県）、訪看ＳＴほのぼの（千葉県）、訪看ＳＴわらび（同）千葉西訪看ＳＴ、訪看ＳＴシルバーケア（千葉県）、訪看ＳＴたてやま（同）、武蔵野徳洲会訪看ＳＴ（東京都）、東京西くじら訪看ＳＴ、茅ヶ崎駅前訪看ＳＴ（神奈川県）、湘南藤沢訪看ＳＴ（同）、大和徳洲会訪看ＳＴ（同）、愛心訪看ＳＴ（同）、湘南藤沢訪看護ＳＴ寒川支所（同）湘南厚木訪看ＳＴ（同）、愛心訪看ＳＴ葉山支所（同）、訪看ＳＴわかば（静岡県）、高蔵寺訪看ＳＴのぞみ（愛知県）、大垣徳洲会訪看ＳＴ（岐阜県）、近江草津徳洲会訪看ＳＴ（滋賀県）、宇治徳洲会訪看ＳＴ（京都府）、京田辺訪看ＳＴ（同）、城陽訪看ＳＴ（同）、定期巡回・随時対応型訪問介護看護宇治徳洲会（同）、東大阪徳洲会訪看ＳＴ、野崎訪看ＳＴ（大阪府）、野崎訪看ＳＴ四條畷支所（同）、よろこび訪看ＳＴ（同）、よろこび訪看ＳＴ八尾若草支所（同）、岸和田徳洲会訪看ＳＴ（同）、岸和田徳洲会訪看ＳＴかいづか支所（同）、松原徳洲会訪看ＳＴ（同）、高砂訪看ＳＴきらめき（兵庫県）、神戸徳洲会訪看ＳＴ（同）出雲徳洲会訪看ＳＴ（島根県）、宇和島徳洲会訪看ＳＴ（愛媛県）、福岡徳洲会訪看リハビリＳＴやよい、福岡徳洲会定期巡回ケアステーションぴーす、訪看ＳＴみずほ（鹿児島県）、訪看ＳＴ花みずき（同）、名瀬徳洲会訪看ＳＴ（鹿児島県）、訪看ＳＴいこい（沖縄県）、ちゅうとく訪看ＳＴ（同）。