徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)03月14日 月曜日 徳洲新聞 NO.1329 3面

徳洲会情報システム管理部会
基本学び課題や解決策議論
初級者研修2年ぶりに開く

徳洲会グループ情報システム管理部会は2月19日、初級者研修をオンラインで開催した。グループ病院と徳洲会インフォメーションシステム(TIS)のSE(システムエンジニア)ら35人が参加し、講義やグループディスカッションを通じて病院やグループのSEとしての基礎、SE同士の関係づくりに努めた。

オンラインでKJ法も

WEB上でのKJ法では色マスを紙片に見立て各意見を集約しグループごとに発表

初級者研修は新卒・中途を問わず病院や徳洲会グループに所属して3年未満のSEを対象とした教育プログラム。例年、集合参加で2日にわたり実施しているが、コロナ禍のため今回はオンライン参加とし1日で終了する形式に変更した。

部会長の日野和彦・新庄徳洲会病院(山形県)情報システム管理室課長補佐が部会の体制や活動、病院SEの役割を紹介した後、「まずは周囲から求められていることが理解できるSEを目指してください」と呼びかけた。その後、全受講者が自己紹介を行い、先輩SEとして病院SEら3人が受講者にエール。多くの仲間と協力・切磋琢磨できる環境などを強調した。

講義はTISの藤村義明・開発部部長らが講師を務め、グループの導入システムやシステム関連の運用管理規程と監査、医療情報に関する歴史や法規、システム管理業務・電子カルテ操作など多岐にわたるテーマで行った。

グループディスカッションでは、初めてオンラインでKJ法(あるテーマの下、思いつきや情報を紙片に記し、類似した紙片をグループ化して課題を整理したり解決策などを見いだしたりする手法)を試みた。参加者は5グループに分かれ「病院SE業務で困っていること」をテーマに議論し、発表した。課題には「経験や知識の不足」、解決策には「マニュアルの整備」、「研修」を挙げる声が多かった。

最後にTISの尾﨑勝彦社長が「自院、徳洲会を変えていくつもりで業務に臨んでください」と激励し終了した。

教育研修部門長の吉田誠・大隅鹿屋病院(鹿児島県)管理課主任は「予想以上にマニュアル整備や研修を求める声が聞かれたので、部会として取り組んでいきたい」と意欲を見せた。

日野部会長は「自己紹介でいろいろな経歴、スキルをもった方がいるとわかったので、ぜひ部会活動で経験を生かしてもらえたら」と期待。副部会長も「KJ法をオンラインで実施できたのは良かったです。各意見を離職防止などに生かしたいです」(塚本庸明・名古屋徳洲会総合病院情報システム管理室係長)、「社会経験を積んでいる参加者が多く、議論が実務的で良かった。今後に生かしていきたい」(山口純和・湘南藤沢徳洲会病院情報管理室課長補佐)と、より良い部会づくりにつなげる意向を示した。

TISの福田秀樹・導入管理部部長代理は「研修に参加した当部署の若手SEは、病院のSEと交流できたことを喜んでいました。ふだんはアプリやシステムの開発で社外に出ることが少ないので、現場が何に困って、それにどう取り組んでいるのかなどを直接聞けたのは成長につながると思います」と同部会執行部も手応えを口にしていた。

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